教育福島0126号(1987年(S62)11月)-036page
来春四月開校の新設高校名
清陵情報高校(仮称)に内定
県教育委員会は十月十三日、昭和六十三年四月一日に開校する新設高校の概要を発表いたしました。
新設高校の名称は「福島県立清陵情報高等学校」(仮称)に内定し、来年二月の県議会での条例議決により正式に決定します。
同校の開校にあたっては、すでに須賀川市滑川地区に新校舎の建設が進められており、科学技術や情報化等の進展に対応した充実した施設・設備の中で多様な個性、進路に応じた教育内容、方法を準備するなど、時代を先取りした学校を目、さすものとなっています。
「県立清陵情報高等学校」の概要は次のとおりです。
一、名称
福島県立清陵情報高等学校(仮称)
二、場所
須賀川市滑川地区内
三、課程・規模
○全日制高等学校、男女共学
〇一学年八学級 (三百四十人)
・情報電子科 (八十人)
・電子機械科 (八十人)
・情報処理科 (九十人)
・情報会計科 (九十人)
四、開校時期
昭和六十三年四月一日
五、教育の基本方針
生徒の個性や能力に応じた教育の徹底と徳育・体育の重視により人間性豊かな生徒の育成をめざします。
〈具体的目標〉
(1) 学科の特色を踏まえた教育課程を編成し、豊かな教養と専門的な知識や技術の習得をめざします。
(2) 実験実習を中心とした学習により、産業の進展に対応できる基礎的、基本的な知識や技術の習得をめざします。
(3) 情報処理教育及び情報技術教育の中心校としての機能を持たせます。
(4) 規律と責任を重んじ、勤労を尊ぶ態度を養い、社会性豊かで、心身ともに健康な生徒を育成します。
来春の開校を目ざして工事が進む建設現場
六、学科の特色
情報電子科
情報・電子技術の進展に対応できる人材を育成するため、情報技術と電子技術に関する学習を通して計測・制御技術及び情報通信等についての知識と技術を養います。
新しい科目として、「宿報電子」や「情報技術」、「デジタル技術」、「課題研究」等を設け、情報処理、通信、電気・電子関係の職業資格の取得が容易です。
電子機械科
電子、機械技術の進展に対応できる人材を育成するため、電子技術と機械技術に関する学習を通して先端生産システムについての知識と技術を養います。
新しい科目として、「電子基礎」や「メカトロニクス」、「情報技術基礎」「課題研究」等を設け、機械、電気・電子、情報処理関係の職業資格の取得が容易です。
情報処理科
社会のあらゆる分野で情報を有効に活用できる人材を育成するため、事務全般と電子計算機の利用に関する知識と技術を養います。
新しい科目として、「情報技術」や「課題研究」、「OA事務」、「商業英語」等を設け、よりレベルの高い情報処理、簿記会計、マーケッティング関係の職業資格の取得が容易です。
情報会計科
高度な情報化社会の進展に対応できる人材を育成するため、簿記会計と情報処理に関する学習を通して会計実務についての力を養います。
新しい科目として、「情報演習」や「OA事務」、「商業英語」、「会計演習」、「課題研究」等を設け、簿記会計、情報処理関係の職業資格の取得が容易です。
七、学区について
専門教育を主とする学科として、県下一円となります。
◎ 開設準備事務局について
昭和六十二年十月一日より発足
○事務局員は教諭二名、事務職員一名があてられます。
なお、事務局は、郡山市富久山町八山田字大林一の郡山北工業高等学校内に設置されました。
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