教育福島0126号(1987年(S62)11月)-037page
昭和六十二年度第二回
会津地区教育広聴会
地域の教育振興を考える
本郷町公民館で開催
本年度の最後となる地区別教育広聴会は去る十月十四日午後一時より、本郷町の公民館で開催しました。
今回の広聴会では、各々会津地区の第一線でご活躍されている意見発表者七名を迎え「地域の教育振興を考える」のテーマのもとに、創造的で活発なご提言やご意見をいただきました。
以下、広聴会の概要は次のとおりです。(文中敬称略)
☆主題
地域の教育振興を考える
地域に根、さした学校教育、社会教育、芸術・文化、体育スポーツの推進はどうあるべきか。
☆意見発表者と発表要旨
◎山田賢一(三島町立西方中学校教諭)
地域に根ざした学校教育
・私たちの町の五つの運動
・地域に根ざした教育は、保護者、地域社会の信頼が大切であり、教職員の取り組む姿勢が重要。
◎柳橋幸生(県立耶麻農高校教諭)
学力向上及び生徒指導の現状と課題
・学習指導と生徒指導の実態
・問題解決に対する本校の取り組みから、地域から認められる学校、生徒たちが充実感を得られる学校をめざしている。
◎永井柳一(NTT猪苗代電話局業務係長)
ライフワークとしての社会に役立つ芸術・文化活動
・文化団体の現状と課題
・文化活動の展望から、芸術文化活動は、すぐれた社会運動であり、社会教育活動として推進し、行政との相互信頼、協力関係をはかり、地域に合った自主的文化活動を進めたい。
◎長尾博喜(会津若松市教委保体課課長補佐)
地域における体育・スポーツの振興
・本市における社会体育の現状。
・地域スポーツクラブの育成。
・スポーツ指導者の養成、確保と今後の方向から、学校、地域、民間一体となって協力体制を確立していくことが大切。また、自主的スポーツクラブの育成を図る。
◎佐藤晴男(本郷町公民館長)地域づくりは人づくりであるという観点から、地域に根ざした社会教育を考える。
・市町村における社会教育がめざすものは「いつでも、どこでも、だれでも」の生涯教育。地域の活性化と「人づくり」が大切。そのための地域に根ざした社会教育事業の設定、事業推進体制の整備を図る。
◎池田京子(前県婦人教育指導員)
生涯学習時代に向う婦人教育
・婦人をとりまく諸問題。
・婦人にとっての生涯学習。
・「自主」と「共生」をめざす婦人教育のためになすべきことから、心をかよわせながら生きられる社会生活の構築をめざす。
◎千葉正秀(会津高田町教育委員)
在学青年(高校生)の社会参加活動育成事業
・在学青年の社会参加活動育成の必要性、事業内容と実施状況から、その成果と問題点をあげ、学校、地域社会の連携のもとに社会参加活動を通じて地域社会に対する関心と愛着心を育成していく。
☆教育庁出席者
県教育委員会教育長 佐藤昌志
県教育庁教育次長 渡辺貞雄
県教育庁総務課長 清木孝悦
県教育庁財務課長 佐藤吉一
県教育庁義務教育課長 皆川新
県教育庁高校教育課長 吉田彌
県教育庁養護教育課長 後藤眞太郎
県教育庁社会教育課長 金田浩一
県教育庁文化課長 河上聡朗
県教育庁保健体育課長 陸勤
会津教育事務所長 戸田満夫
☆傍聴者
会津若松市教育長 星輝雄
喜多方市教育長 斉藤義次
本郷町教育長 三浦明
会津若松市立謹教小学校長 二瓶栄志
会津若松市立第一中学校長 川島郁郎
県立会津女子高校長 佐藤秀一郎
なお、傍聴者の皆様にも意見交換に参加していただき、貴重なご意見やご提言をいただきました。
意見発表者と参加者の皆さん