教育福島0126号(1987年(S62)11月)-041page

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(2) 学級に必要な係決定の観点

児童の発意で出された多くの係から、必要な係を決定する目安として、次のような表を児童に提示した。

 

「学級会の係を見つける窓」

−こんな係が学級にあると−

・みんなが、くらしやすくなる。

・みんなが、楽しくなる。

・みんなが、すすんでできる。

 

(3) 話し合いで決めた係

(4) 係の組織作りで配慮したこと

 

(4) 係の組織作りで配慮したこと

1) 係の所属は、自由に選択させた。

2) 係の人数は、男女別や、人数の多い少ないなどまったく制限しな・かった。

3) 係名は、係成員の話し合いで、親しみのある呼び名をつけさせた。

4) 係活動実施計画は、月ごとに係の成員で話し合って決めさせた。

5) リーダーは、全員交替制にした。

6) 活動過程に自己評価、係相互評価へ反省を組み入れた。(資料略)

 

(四) 学級会の係活動と指導の実際

「かざりがかり」の実践活動例

教室の貼付物を取りはずしていると、「私たちもやってみたい」とのつぶやきが聞かれたので、学級全員の話し合いで「かざりがかり」を設け、背面黒板の一部を「みんなの黒板」として、かざりがかりの工夫にまかせることにした。用具や材料を整えてやり、活動内容は係の全員の話し合いで決めさせた。五月は、学級全員の要望で「こいのぼり」に決定。始業前、昼休み、雨の日の大休憩時などに活動し、かざりつけた。初めての実践であり、その活動過程をみると、非能率的な面や幼稚さはあったが、がんばったことをほめた。六月は、係で話し合い「あじさい」に決定。花の一つ一つを作るのが大変なので係でない人にも手伝ってもらいたい相談を受け、学級の全員に相談するよう助言した。次の日の朝の会で、かざりがかりのリーダーが学級全員に呼びかけ、一つずつ家庭で作って持ち寄ることにし、完成させた。カエルやカタツムリを飾ったり、細かい作業もたがいに分担して協力する姿がみられた。活動過程と創意工夫したことをできばえとともにほめて励ました。七月は、前回の経験から、係が自発的に学級全員に相談して「たなばた」に決めた。たんざくの願いごとを学級全員に書いてもらって飾った。仲よく協力してやったことをほめ、飾りを前に「たなばた」の歌を歌ったが、声や表情が明るく生き生きと感じられたことが印象的であった。九月には、一学期の係をもとに、係の改廃をした。そして、実施計画のわくを示し、児童の手で実施計画を作成させた。(写真)

 

資料 学級会係の活動実施計画(かざりがかりの例)

四、研究のまとめ

 

四、研究のまとめ

小さなつぶやきを聞いてあげ、児童の発意を尊重し、学級全員の話し合いで設けた係の活動は楽しいものとなった。

低学年での係の活動は、自治的な範囲が狭く、創意と工夫の余地も少ないが、自分たちの手で組織し運営していくことにより、自発的、自治的な芽が少しずつ育ってきたように円心われる。

今後は、学級づくりの基盤となる児童理解を深め、望ましい集団活動の指導のあり方など、なすことによって学ぶ特別活動の特質を踏まえて、さらに実践を深めたい。

 

英語の学習指導

 

−グループ学習を取り入れながら基礎学力の定着を図る−

 

県立相馬高等学校

 

はじめに

本校は昭和五十九、六十年度と福島県教育委員会の生徒指導研究指定校となった。その際に、全校生徒に意識調査を実施したところ、学習意欲が乏し

 

 

 


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