教育福島0126号(1987年(S62)11月)-048page

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図書館コーナー

 

県内公立図書館の概況

 

されている地域には、県民の約三分の二に当る百三十七万人が住んでいます。

 

現在福島県内には、十市一四町、一村に二十一館の図書館があります。市町村立図書館の設置率は、十六・七パーセントで、市立が百パーセント(十市中十市)、町村立が六・三パーセント(八十町村中五町村)となっています。図書館が設置されている地域には、県民の約三分の二に当る百三十七万人が住んでいます。

これらの人々に図書館活動を通じていろいろなサービスがなされることになります。ここでは県内の公共図書館活動に関する基礎的項目について総体的に見てみます。

なお、詳細は「福島県公共図書館・公民館図書室実態調査報告書」に譲り、その中の一部について概況をお知らせすることにします。(表1参照)

 

表1 県内の公立図書館に関する概況

表1 県内の公立図書館に関する概況

 

一、蔵書冊数

(一) 昭和六十一年度の蔵書冊数を人口一人当りでみると、前年度より○・〇九冊多い一・一冊である。

(二) 蔵書冊数のうち児童図書は三十九万五千二百五十八冊(前年度三十五万三千百三十九冊)で、これは全蔵書の二十六・二パーセント(前年度二十五・六パーセント)にあたる。

(三) 蔵書冊数が管内人口を下回っているのは市立では十市中四市(前年度五市)である。

 

二、図書購入費

(一) 昭和六十二年度当初予算額は、前年度より二千九百二十万円増(十六・八パーセント増)である。

(二) 各館ごとの予算額について前年度と比較してみると、いわき市千三百二十万円、郡山市七百九万円、船引町二百二十九万円、須賀川市百八十万円、会津若松市百二十一万円、二本松市百八万円、相馬市九十五万円、原町市九十二万円、喜多方市五十八万円等の増がみられる。

 

三、人口一人当りの図書費

各館別に六十二年度についてみると、最も高いのは町村立では岩瀬村の五百九十三円、次いで双葉町の五百八十一円となっており、市立では二本松市百七十七円、福島市百七十六円が上位にある。人口一人当り百円以上は十二市町村(前年度九市町村一である。購入図書の平均単価は千六百二十円である。

 

四、受入図書冊数

(一)昭和六十一年度は、前年度より十六・三パーセントの増となっている。

(二) 児童図書の増加冊数は四万五千百五十冊で、全増加冊数の三十一・八パーセントにあたる。

 

五、貸出冊数

(一) 昭和六十一年度の個人貸出冊数は二百三十三万五千三百五冊で、前年度より八万九千九百三十二冊増である。うち児童図書は百二十一万六千三百四十冊で全貸出冊数の五十二・一パーセントにあたる。

(二) 団体貸出は全館で実施し、その貸出団体数は三百二十一団体、貸出冊数は十六万一千二百九十三冊である。

(三) 自動車図書館は六市七館に八台設置され、その駐車場数は三百五十二箇所である。貸出冊数は四十五万五千六百一冊で、うち児童図書が二十三万六干三百三十三冊で貸出冊数の五十一・九パーセントにあたる。

(四) 図書館の個人貸出、団体貸出、自動車図書館からの貸出総冊数は、昭和六十一年度で二百九十五万二千百九十九冊であって前年度より五・八パーセントの増となっている。

 

六、人口一人当り貸出冊数

人口一人当りの貸出冊数を各館別にみると、双葉町(六・七八冊)、岩瀬村(六・四八冊)、郡山市(三・三四冊)、白河市(二・二九冊)が人口の二倍以上の貸出実績を示している。

 

 

 


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