教育福島0127号(1987年(S62)12月)-014page

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期間でその目的を達成することは難かしいことであり、今後に残された課題も多いが、研究のねらいである、一人一人の生徒に自己の能力を発揮させることや、望ましい学習集団の形成について、次のような意識の変容がみられた。

 

資料3 話し合い活動のプロセスと評価の観点

(一) 生徒の変容と成果

 

(一) 生徒の変容と成果

学習についてのアンケート調査

昭和六十一年度の研究成果が昭和六十二年五月の調査に現われ(資料4)、さらにその後の成果が十月の調査に現われている。特に良い方については顕著な変化は見られないが、悪いと感じていた生徒がかなり減少していることは成果としてとらえてよいと思う。これらの調査や観察等から生徒側の成果としてあげられる点は次のようなことである。

(1) 自分の役割や責任を自覚し、自主的に取り組む生徒が増えてきた。

(2) 自分の考えや意見を進んで発表し、活発な話合い活動がおこなわれるようになってきた。

(3) 学習のねらいや学習の仕方がわかって、自分で学習が進められるようになった。

(4) 協力したり、助け合う集団活動が多くなってきた。

 

資料4 生徒の変容と成果

 

(1) めあてをもって学習するか。

 

(1) めあてをもって学習するか。

(2) 進んで活動し役割を果たすか。

 

(2) 進んで活動し役割を果たすか。

(3) 自由に発表できる集団か。

 

(3) 自由に発表できる集団か。

(4) 相互に認め合い励まし合って学習を進めるか。

 

(4) 相互に認め合い励まし合って学習を進めるか。

(二) 今後の課題

 

(二) 今後の課題

二年間にわたった研究を今後も継続して進めていくことが大切であるが、今後の課題として次のようなことがあげられる。

(1) 個の実態(能力・適性)をさらに的確にとらえ、それに応じた指導過程を組織する。

(2) 個の向上と集団の向上が実感としてわかる実践場面や手だてを工夫する。

(3) 一人一人が喜びや成就感を味わえる手だてを評価を中心に工夫する。

 

 

 


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