教育福島0127号(1987年(S62)12月)-018page
勉強が一人でも「好き」になるように努力している。
資料2 国際交流・国際理解に関するアンケート(集計)
〔外国人との交流〕
1.あなたは、外国人と接することに抵抗感がありますか。
2.将来、「英会話」を勉強したいと思いますか。
3.英語の勉強は好きですか。エ、オの人は理由を簡単に書いて下さい。
〈理由〉
・難しい、わからない、興味がない
・中学校と高校で教え方が違うから
・基礎が出来ていない、理解出来ない
・勉強の方法がわからない
・単語、文法、構文が難しい
・勉強してもわからない
・英会話はやってみたいが、勉強はいや
・簡単そうで複雑、発音が難しい
・日本語が身について英語が覚えにくい
・授業が文法ばかりで難しい
4.これからの生活にとって英語は大切と思われるが、英語の勉強に努力していますか。
二、外国人講師活用計画と実践
外国人講師を迎えての英語指導は、ややもするとモデル・リーディングや発音練習、又は口頭練習になりがちであり、テープレコーダーのような利用の仕方で終始する場合が多い。
本校の所在地である棚倉町はギリシャのスパルタと姉妹都市関係を結び.町の事業として「国際交流」の外国人講師を招聘する等、国際交流に積極的な町である。したがって、本校では、県教委が地区に配置している英語指導助手と、町に配置された国際交流員の二人を活用できるようになった。本校では次のような活用計画を立て二人の外国人講師に積極的な協力をお願いしている。
◎活用計画
(1) 英語科での指導…随時
(2) 特別活動での指導
1) 英語朗読大会での指導
2) 外国人講師による講演会の開催
3) LHRでの指導
各学年三〜四回(形態は学年、合同HR、単独HR等)
4) 必修クラブでの指導
英語研究(年に五回)、他書道、茶道、華道、折り紙等のクラブに参加
5) 国際理解生徒委員会との懇談
三、授業の実践
今回は紙数の関係から「活用計画」のうち、(1)の英語科での指導についてのみ記述する。
(1) 外国人講師による授業での指導にあたっては次のことを留意している。
1) 単にテープレコーダーの代わりのような活用はしない。
2) 学校で立案している指導計画にそった指導をする。
3) 指導過程の中では外国人講師と生徒個人との会話を多くする。
4) 外国人講師と日本人教師との打ち合わせを綿密に行い、両者の役割分担を明確にする。
(2) 授業内容(資料3参照)
ア、導入の段階では、簡単に出身国と学校の状況を混じえながら自己紹介をしてもらった。
イ、教科書のモデル・リーディングをしてもらい、その後、日本人教師が生徒になり外国人講師が教師となって、外国人講師のモデル・リーディングのあとについて、最初はゆっくり、二回目はナチュラル・スピードで読みの練習をおこなった。(生徒は、教師が生徒の立場になったことで発音の仕方等にも興味を示し、大変関心の高い授業となった)
ウ 生徒一人ひとりも日本人教師と同じように、外国人講師のあとについて読みの練習をおこなった。発音については、かなり厳しい指導を受けたが、生徒達は真剣に対応していた。
エ 新出単語は、事前にプリントを配付し、予習しておくように習慣化さ