教育福島0127号(1987年(S62)12月)-045page

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を設定し、それをやり通させることで「やればできる」という自分の人間としての価値を見い出してくれることを願ったのである。

(3) 自我同一性を意識させる場

1) 自分たちでつくりだした運動会

責任、協力、自主性の育成の場として位置づけ、表現運動の組み立てと個人種目の内容を自力でつくり出させ、自分たちの力を改めて自覚させた。

2) 学習発表会で自分を自覚

この行事で今までの自分の努力や変容を親や全校生の前で発表させて「自分」を再認識させた。

(二) 心づくりの工夫

(1) 子どもの心に希望を与える教師

「自分の将来を考えてより良い生活をするために」など、生き方、考え方を折にふれて話し、メモをさせたりして自己を見つめる場とした。

(2) 学級全体の「やる気」の育成

1) 学習する意味をとらえさせる。

2) 個性を伸ばす手だてを講じる。

全員が発言できる授業の工夫。

ノートにより個々の定着の度合いを理解する。放課後を利用しての補充指導。

3) 好ましい学級集団づくりを通して子ども一人一人を認めていく。

4) 子どもの可能性を引き出して、その変容に気付かせていく。

5) 効果的な賞揚の仕方を工夫する、

6) 学期ごとのめあての反省の中で自分を見つめなおす。

 

運動会についての活発な討論

運動会についての活発な討論

 

(三) 人間関係づくりの工夫

(1) 日記による人間関係の調整(資料2)

人間関係がうまくいっていない場合は、日記で両者に話しかけ変化を見たり、打開策を考えさせたりする。大切なことは自分たちで解決した満足感を与えるようにすることである。

 

資料2 自己の変化に気付く子の発表原稿

(2) ふれ合いの場を多く

 

(2) ふれ合いの場を多く

グループが固定化することのないよう各種の組織づくりや、学級内の仕事を分担する時、他の子どもと接しなければならない場をできるだけ多く設定する。

(3) 小さなことにも拍手

病気で欠席した子どもが登校した朝、拍手で迎えたり、よい発言や活動などに対して拍手をおくり、みんなで認めあう。

(4) えこひいきのない教師に

子どもは敏感である。叱る理由を明確にし、個人が叱られたりほめられたりしているわけを全員に納得させる。

(四) 学習づくりの工夫

(1) 自分の勉強法の開発を(資料3)

初めは、学習のしおりで学習の仕方を学ぶが、後半は、自分の力を伸ばす方法を考えさせると大変意欲的に取り組む。

 

資料3 自分の勉強法の工夫

(2) 学習計画表に自己の考えを(資料4)

 

(2) 学習計画表に自己の考えを(資料4)

 

資料4 学習生活表

 

 

 

 


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