教育福島0127号(1987年(S62)12月)-046page
上段が計画で下段が実施で、自らに課題を課し、それをやり通す姿が見える。学習の深まりを個に応じ援助する。
(3) 意欲につながる意識づくり
「まちがっても傷つかない、望ましい教室の雰囲気づくり」・「学習は助け合って勉強し、自分を高める場」という意識をしっかり持たせる。
(五) 生活づくりの工夫(略)
四、成果と今後の課題
学習意欲を学習の次元だけでなく、人間性を高める視点でとらえ直すことの大切さを痛感した。今後は、セルフ・イメージを高める評価を研究したい。
資料活用による生徒理解の研究
「行動及び性格の記録」の研究を踏まえて
郡山市立湖南中学校
教諭 宍戸 賢一
一、研究の趣旨
本校の実態を考えると、へき地であることから、教師の異動のサイクルが早いということに気づく。このことから、生徒の性格・行動に関する実態を継続的に把握する上で困難が生じるのではないかという問題がある。
また、「行動及び性格の記録」の評価は、何を基準として評価しているのだろうかということから、教師の一面的な判断の評価になりはしないかという問題もある。
以上、二つの面から研究の柱を次のようにまとめた。
(一) 資料収集の工夫
短期間の中でも、生徒の実態を把握できる資料の収集と累積の方法はないか。
(二) 評価方法の工夫
生徒の実態をいろいろな角度からとらえ、総合的に評価できる方法はないか。
二、研究の内容
生徒の性格や行動に関する実態を把握するための資料の収集・累積及び多角的・総合的に生徒を理解するための研究の内容をまとめると、次のようになる。
(一) 資料収集の方法を工夫し、多角的に生徒を把握できるようにする。
(二) 「行動及び性格の記録」の評価の観点を考え、評価方法を工夫する。
三、研究実践の概要
資料1 日課表記入の実際
(一) 資料収集の工夫
生徒の実態をいろいろな角度から把