教育福島0128号(1988年(S63)01月)-006page

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新年のごあいさつ

福島県知事 松平勇雄

 

県民の皆様、明けましておめでとうございます。

 

県民の皆様、明けましておめでとうございます。

新しい年の門出にあたり、皆様の御多幸を心からお祈り申し上げます。

さて、私は、昭和五十一年の知事就任以来、「清潔、誠実、公正」を基本理念として、豊かで住みよい“ふくしま”の創造のために全力を傾注して参りました。

お陰様を持ちまして、本県は総人口の着実な増加、交通体系の整備、産業・経済活動の順調な推移、さらには教育・文化の向上など、総じて着実な発展を遂げ、二十一世紀へ向かって躍進しておりますが、これもひとえに県政に対する県民の皆様の御支援と御協力の賜でありまして、心から感謝を申し上げる次第であります。

こうした中で迎えた昭和六十三年でありますが、私は、技術革新や情報化の進展、急速な高齢化の進行など、時代の変化に的確に対応しながら「心豊かな生き生きとした“ふくしま”の創造」のために、さらに努力をして参る考えであります。

そのためには、明日の福島県を担い、活力に満ちた二十一世紀の社会を切り拓いていく上で創造性豊かなたくましい人材の育成を図ることが特に重要でありますので、時代の要請に応じた教育体制の整備に努めて参りますとともに、県民すべてが健康でやすらぎのある生活を送ることができるよう、各種の施策を積極的に進めて参る考えであります。

また、本県経済の一層の活性化を図るため、商工業の振興・発展のための施策をさらに積極的に推進するとともに、地域の魅力を高めるリゾート・レクリェーション基地の開発や企業の誘致を進めて参る考えであります。

さらに、本県の基幹産業である農林水産業につきましては、新しい技術の開発、導入を図り、産地間の競争に十分耐え得るような銘柄の育成や生産基盤の整備を推進し、生産性の向上に努め、また、県土の均衡ある発展を図るため、昨年にも増して総合的な交通情報ネット・ワークの整備に力を注いで参る考えであります。

幸い、二十一世紀への国土づくりの指針となる第四次全国総合開発計画に、本県が強く要望して参りました常磐自動車道の延伸、東北中央自動車道の建設、阿武隈地域の総合開発、会津を含めた奥羽山系の余暇活動空間としての整備などが、明記され、本県は今後一層の発展が期待されております。

私は、希望ある二十一世紀に向けて、本県の未来が明るく拓けるよう本年も県政運営に全力を傾注して参る考えでありますので、県民の皆様の変わらぬ御支援と御協力をお願い申し上げまして、新年のごあいさっといたします。

 

 

 


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