教育福島0129号(1988年(S63)02月)-010page
健康管理及び生命の尊重を基とした安全教育、事故防止の徹底に努めるとともに、研究学校の指定による実践的な研究を行い、その成果の普及に努める。
5) 学校給食の充実
学校給食の充実を図るため、学校給食に必要な物資の安定供給に努めるとともに、米飯給食の拡充、中学校における完全給食の普及拡大、及び学校食堂等の施設・設備の整備を促進する。
6) へき地における教育諸条件の整備充実
へき地における教育諸条件の整備充実を図るため、小規模中学校における免許外教科担任の計画的な解消を図るとともに、研修会の開催、指導資料の活用のための指導等に努める。
(2) 変化に対応した教育の充実
1) 国際理解教育の拡充
国際化社会に対応した人材の育成を図るため、研究学校の指定、指導資料の活用のための指導等により、地域や学校の実態に即した教育課程の編成に努める。
また、外国語教育の充実を図るため、英語科の新設及び高等学校・中学校等における語学指導等を行う外国青年の招致を拡充するとともに、市町村の指導に当たる。
2) 情報処理教育の拡充
情報化社会に対応した児童生徒の発達段階に応じた情報処理教育を行うため、「学校におけるコンピュータ等の教育的利用の基本計画」を策定する。
また、県教育センターにおける各校種に応じた情報処理教育に係る研修の充実に努める。
さらに、高等学校においては、情報教育を主とする清陵情報高校(仮称)を開校するとともに、研究学校の指定、情報処理教育設備の整備充実等に努める。
また、小・中学校においては、時代の変化に対応し、児童生徒の発達段階に応じた情報教育に係る教育が行われるよう教育方法開発特別設備による整備を促進する。
(3) 生徒指導の充実
1) 生徒指導体制の充実
学校、地域、児童生徒の実態に応じた生徒指導体制の充実を図るため、各種研修会の開催による指導力の向上及び時宜を得た指導資料の作成配布、研究学校の指定等を行うとともに、教育相談事業の充実に努める。
2) 家庭、地域社会、関係機関との連携強化
生徒指導の充実を図るため、家庭啓発パンフレットの作成配布・活用のための指導、職業教育の理解を促進するなど、家庭、地域社会、関係機関との連携強化に努める。
(4) 教職員の確保と資質の向上
1) 教職員定数の適正配置の推進
ア 幼稚園における教職員組織の充実を図るため、園長の専任化を促進するとともに、本務教員の確保に努めるよう市町村の指導に当たる。
イ 小・中学校及び高等学校における教職員組織の充実を図るため、・教職員定数の確保に努めるとともに、学校の実態を考慮した適正な教職員配置に努める。
2) 教職員研修の充実
教職員の資質の向上を図るため、教職員現職教育計画に基づき、社会の変化、時代の進展等に対応するとともに、教育愛・使命感に裏付けられた指導技術、専門性が発揮できる資質を養成するよう各種の研修会・講習会の開催及び研修の効果的な推進に努める。
また、昭和62年度に実施した初任者研修の試行については、初任者研修制度の円滑な実施に備えるため、同様の趣旨及び規模で試行を実施する。
3) 指導体制の充実
学校・地域の実態に応じた適切な指導助言ができるよう指導主事及び学校教育指導委員の指導力の向上を図り、指導体制の充実に努めるとともに、市町村の指導に当たる。
4) 保健体育担当教職員研修の充実
教職員現職教育計画に基づく、保健体育担当教員の資質の向上を図るため、教育活動全体を通じて行う保健体育指導の充実をめざし、各種研修会の充実に努める。
5) 教職員の福利厚生の充実
教職員の福利厚生の充実を図るため、教職員の健康診断の拡充及び健康指導の充実に努める。
(5) 教育機会の拡充
1) 収容率及び進学率の地域間格差の是正
収容率及び進学率の地域間格差の是正を図るため、中学校卒業者数の増減及び志願動向を考慮し、生徒募集定員の適正化に努める。
2) 学校・学科の適正配置の推進
中学校卒業者数の急増及び志願動向や産業構造の変化等に対応して、新設校の設置、学科転換、学級増等を行い、学校・学科の適正配置を推進する。
3) 定時制・通信制教育の充実
勤労青少年の教育の機会と生涯学習の場の確保に努めるとともに、産業構造の変化に対応するため、後期中等教育審議会の答申を踏まえ、定時制・通信制課程の適正配置について検討する。
4) 入学者選抜方法の改善