教育福島0129号(1988年(S63)02月)-011page

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入学者選抜方法改善の徹底を図るため、公立高等学校入学者選抜対策会議の検討事項を踏まえ、学校・学科の実態に応じた選抜方法の改善に努める。

また、帰国子女への適切な対応策を講ずる。

5) 高校・大学修学援助の充実

教育の機会均等の確保を図るため、経済的理由により修学困難な生徒・学生に対する奨学資金貸与事業の充実に努める。

6) 幼稚園就園率の地域間格差の是正

公・私立幼稚園の適正配置を考慮しながら、幼稚園の新増設及び学級増を促進し、就園率の引上げと地域間格差の是正に努める。

 

(6) 施設・設備の整備充実

1) 幼稚園、小・中学校の施設・設備の整備充実

ア 幼稚園においては、園舎の必要面積の充足及び危険建物の解消を図るとともに、屋外教育環境等の整備を促進する。

イ 小・中学校においては、校舎、屋内運動場等の危険建物の計画的解消と屋外教育環境等の整備充実を図るとともに、過大規模校を解消するための分離新設を促進する。

2) 高等学校の施設・設備の整備充実

新設高等学校の整備、校舎の増築・大規模改修など教育施設・設備の充実を図るとともに、産業教育審議会の答申を踏まえ、施設・設備の整備充実に努める。

3) 県教育センターの整備充実研修・研究等の事業の充実を図るため、施設・設備の整備充実及び教材・教具の整備を行い、研修・研究施設としての機能の充実に努める。

 

四、社会参加をめざす養護教育の推進

 

(1) 教育内容方法の改善充実

1) 教育課程の改善充実

障害の種類・程度に応じた学習指導内容・方法等の改善充実を図るため、各種研修会の開催、指導資料の作成配布等を実施する。

また、養護学校教育義務制施行10周年を記念し、学校生活の充実に資する事業を実施する。

2) 重度・重複障害教育内容の充実と方法の開発

障害の重度・重複化に対応し、障害の的確な把握とそれに応じた教育内容・方法の研究開発を行う研究学校を指定し、実践的研究を行い、その成果の普及に努める。

3) 道徳教育・特別活動の充実

障害の種類・程度及び特性に応じた道徳教育・特別活動の充実を図るため、各学校における指導資料の効果的な活用について指導に努める。

 

(2) 生徒指導の充実

1) 生徒指導体制の充実

障害の種類・程度及び特性に応じた生徒指導の充実を図るため、各学校の指導内容・方法の改善充実に努めるとともに、指導資料の効果的な活用及び教育相談体制等を整備充実するよう指導に努める。

2) 家庭、地域社会、関係機関との連携強化

生徒指導の充実に資するため、家庭啓発パンフレットの効果的な活用について指導を行い、学校と家庭、地域社会及び施設や医療機関等との連携強化に努める。

 

(3) 教職員の確保と資質の向上

1) 教職員定数の確保と適正配置の推進

教職員組織の充実を図るため、教職員定数の確保に努めるとともに、学校の実態を考慮した適正な教職員配置に努める。

2) 教職員研修の充実

教職員の資質の向上を図るため、教職員現職教育計画に基づき、教育愛、使命感に裏付けられ、児童生徒一人一人の障害の種類・程度に応じた教育活動が行われるよう指導技術・専門性を養成する各種の研修会・講習会の開催及び研修の効果的な推進に努める。

また、昭和62年度に実施した初任者研修の試行については、初任者研修制度の円滑な実施に備えるため、同様の趣旨及び規模で試行を実施する。

3) 指導体制の充実

学校・地域の実態に応ずるとともに、児童生徒一人一人の障害の種類・程度に応じた適切な指導助言ができるよう指導主事及び学校教育指導委員の指導力の向上を図り、指導体制の充実に努めるとともに、市町村の指導に当たる。

 

(4) 教育機会の拡充

1) 心身障害児の適正就学の推進

心身障害児の適正就学を図るため、県養護教育センターにおける教育相談機能の充実に努めるとともに、就学指導講習会等の充実を図り、市町村就学指導機関の機能・運営の充実を促進する。

2) 養護学校及び特殊学級の適正配置の推進

養護学校対象児及び地域の実態を検討し、適正な学校配置を図るとともに、特殊学級対象児及び地域の実態に応じた特殊学級の適正配置に努めるよう市町村の指導に当たる。

 

 

 


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