教育福島0129号(1988年(S63)02月)-034page
また、学校全体も含め、作品展示の場として利用するなど学習環境を整備する。
外国語(英語)
外国語(英語)の指導は、単習指導要領に示されている昌標の達成を目推し、学校や地域の実態、生徒の能力・適性等を踏まえた指導計画に基づいて学習推尊を展開し常に反省を加えながら、その改善充実を図っていくことが必要である。
一 生徒の実態について
(一) 実態の把握は、学力についてだけでなく、生徒個々の習熟度、学習のしかたの特徴や情意面についても対象にすることが重要である。
(二) 教科書の選択にあたっては、生徒の実態に対応する言語材料や内容であるとともに、学習活動の活性化にも効果的であるかどうかの視点からなされることが必要である。
二 指導法の改善について
(一) 英語教育の目標は、英語の基礎的な能力を養成するとともに、国際社会の一員としての教養を培う基盤を築くことである。この意味で、英語の学習に興味・関心を失っている生徒には意欲を持たせ、意欲のある生徒はさらに引き上げるような配慮が必要である。
(二) 指導に当たっては、ことば本来の働きとしての表現力を養成するために、言語活動を一層重視し、指導計画の中に明確に位置づけることが大切である。
(三) 中学校における指導内容との関連を図るとともに、指導方法についても一貫性を保ちながら中学校の指導の成果を引き継ぐように配慮することが望まれる。
(四) 英語指導助手を組み入れた授業の工夫や視聴覚機器の活用を図ることにより、生徒の学習意欲を喚起し、授業をさらに活発にすることができる。各学校の実情に対応した活用方法を研究することが必要である。
(五) 指導に当たっては、生徒が成就感を味わえるよう配慮しつつ、個々人が主体的に学ぼうとする力を培うことを目指すべきである。そのために生徒一人一人の現在における学習到達状況の的確な把握、到達目標一群)の設定、それを、達成する道すじ等について研究・実践を続けることが必要である。又、年間計画や指導過程の中に評価を適切に位置づけ、個性の伸長を目指す指導方法の改善工夫を図る必要がある。
三 教育課程の編成について
(一) 英1)・英2)は、四技能の調和のとれた総合性を目指し、これ自体で完結するものであり、2)A−2)Cへの準備ではないことを再確認したい。
(二) 英2)と併せて選択履修している科目は2)B・2)Cに偏りがちである。2)Aの選択について検討する余地がある。
家庭
高等学校の家庭科は、一般教養としての家庭科教育と職業教育としての家庭科教育の工磁性を縛っているので、両面の家庭科教育が一層推進できるよう努力する。
一 指導計画・評価の改善と工夫に努める
(一) 指導計画は、生徒や地域の実態を踏まえ、実践的・体験的・総合的学習が推進できるよう工夫する。
(二) 学習目標を明確にし、評価・評定法の改善を図る。
(三) 生徒の実態にあった教科書を採択して、学習活動の活性化を図る。
二 実験・実習の充実に努める
(一) 実験・実習は、各科目の目標、内容との関連を図り、社会の変化等に対応し、適切な題材、学習形態を取り入れる。
(二) プロジェクト学習を一層推進し、問題解決能力を高める。
三 ホームプロジェクトと学校家庭クラブ活動を重視し、効果的な指導について工夫する
四 進路等を考慮し、各学科の特色ある家庭科教育が推進できるようにする
(一) 普通科等においては、「家庭一般」以外の家庭に関する科目が履修できるよう努める。
(二) 家政科においては、学科の目標を再検討し、専門学科として特色づける工夫をする。
(三) 保育科においては、資格取得をめざし、特に「保育実習」の充実に努める。
五 指導力の向上に努める
授業研究等の現職教育を重視するとともに、積極的な研修に努める。
農業
農業教育の自標を十分に踏まえ、実践的、体験的な学習を通して、人間性