教育福島0130号(1988年(S63)04月)-053page
校の教育機能の充実に一層努める必要があるとしています。
3)地域社会の教育機能の充実を図る
地域社会は、子どもたちが早い時期から地域の人々と触れ合いながら、自己の責任や役割を果たすなど、人間の最も基本的な部分の育成に大きな影響を与える場であるとし、そのため、近隣社会がもっている意図しない日常的な教育的役割の重要性を認識し、地域の子どもたぢが活動できる場を整備する必要があるとしています。
特に、地域の自然や文化に接する機会の拡大、社会奉仕、団体活動の助長等により地域における学習の場を創出する必要があるとしています。
二 生涯学習情報提供
生涯学習ガイドブック
「学習教材編」を発行
県民が「いつでも、どこでも、だれでも」学べる学習活動を援助するため、学習活動に関する施設や指導者、学習教材、学習グループ、学習事業等の情報を収集・整理し、生涯学習基礎資料集を年次計画で発行しています。
六十年度からの「施設編」「指導者編」に続いて六十二年度は「学習教材編一視聴覚教材編)」を作成し、学校、公民館、図書館等に配布しました。
その内容は、学級・講座、グループ等で学習を効果的に進めるうえで活用できる十六ミリ映画教材、ビデオ教材、録音教材等約四千本を内容別、所有別に分類し掲載しています。
今年度は、「学習情報源」の作成を計画しています。
◇広報活動と学習相談
県民の生涯学習への啓発広報紙として「生涯学習ふくしま」を年四回発行し、学習機会や学習施設、学習グループを広く紹介しています。
今年度は、テレビ局との連携により毎週水曜日「くらしのチャンネル電話コーナー」で、県内の催し物や学習グループの活動を紹介したり、毎週二回ラジオのスポット放送を通して啓発のための広報活動を実施します。
さらに、県の各課・所、館が実施する生涯教育関連事業予定一覧を年四回作成して関係機関に配布し、事業の周知を図るとともに、連携・協力の促進を図っています。
また、今年度も県民の多様な学習活動の問い合わせや相談に、県教育庁社会教育課、各教育事務所で対応します、
三 生涯学習県民講座
県民のだれもが自由に参加できる学習機会の提供として、今年度は、次の六つの講座を開設します。
◇家庭教育講座
この講座は、今日の家庭や地域をとりまく諸問題を学習課題として取り上げ、家庭と地域の教育力を高める方策を講師と参加者がともに考えようとする講座です。
日程は、次のようになっています。
◇大学開放講座
今年度は、桜の聖母短期大学で、外国人講師による「英会話初級講座」を六月二日から十一月二十四日までの毎週木曜日夜開講します。
◇高等学校開放講座
この講座は、高等学校を地域の住民に開放し、現代の高等学校への体験入学の機会とする講座です。
今年度は、次の高等学校で開講します。
県北 保原高等学校
県中 岩瀬農業高等学校
県南 東白川農商高等学校
会津 会津工業高等学校 喜多方商業高等学校
南会津 田島高等学校
相双 相馬農業高等学校
いわき 磐城農業高等学校
◇専門施設開放講座
この講座は、県の試験場等の専門施設を県民に広く開放し、やや専門的な学習の機会とする講座です。
今年度は、県林業試験場(郡山市安積町)で「森林に親しむ」をテーマに六月二十三日(木)から開講します。
◇生涯学習シンポジウム
このシンポジウムは市町村における「生涯学習を進めるまちづくり」の学習環境の諸条件の整備促進を図ることをねらいとして開催します。
日程は、次のようになっています。
◇放送利用セミナー
このセミナーは、ニューメディアの活用や放送利用学習の効果的なすすめ方を学習する機会として、十一月十四日(月)白河市で開催します。