教育福島0132号(1988年(S63)07月)-038page
容は双方の児童による共同活動が中心である。この活動を通して、児童には、各々の立場から協力や思いやり、感謝等の気持ちが育ってきている。本校の児童は手を触れ合ったり、積極的な援助を受けたりしているうちに、自分でできるところは自分で行い、協力を頼む場合は合図をするようになり、少しずつではあるが、自主性が芽生えてきたようである。本年度も数多い交流活動が計画されており、今後の児童の成長が楽しみである。
三、 成果と今後の課題
本校では学校行事を工夫して児童生徒の生活経験を豊かにしたり、交流活動を通して仲間意識や自主性を育てるための教育活動を展開している。児童生徒にとっては具体的な目標が設定されており、活動内容もわかりやすく、随所に、精一杯取り組む活動がみられるようになってきた。
しかし、本校の児童生徒の実態は、重度、重複化の傾向をみせており、今後の学校行事のあり方や交流活動の方法について十分検討を重ねていかなければならない。特に、生活経験が極めて乏しい児童生徒の学習内容・方法については早急に改善していかなければならない問題である。これまでの実践をもとに、よりよい方向を見つけ出してゆきたい。
おみこしワッショィ(熊倉小との交流)
資料1 昭和62年度(第1次)交流活動の内容