教育福島0133号(1988年(S63)09月)-035page
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二十六ページより続く
○YG性格検査の処理(図7)・バウムテスト解釈プログラム…生徒指導課
ここでは特にデータベースの構築について紹介する。まず生徒に関する基本データベース一氏名・科・年・住所・生年月日等)を全校分入力しておき、必要に応じて成績処理表や進学調査表、推薦入学の追跡調査、地区別PTA資料等を作り利用している。今後ますます発展研究できる分野である。(資料3参照)
六、おわりに
(1)研究のまとめ
一年次前半は暗中模索の状態であったが十回を越す研究委員会の話し合いと職員の積極的な研修により、後半には少しずつ研究の方向が見えてきた。そんな状況において、県教委からパソコンとプリンターが配備され、我々に大きな活力を与えてくれた。
二年次には、一年次に作成した指導計画に基づいて、実践と研究を重ねるようになった。その結果従来と確実に違ってきたことをまとめると次の点をあげることができる。
1) 多くの教職員の情報処理に対する関心が高まり、パソコンやワープロを教育の場で自在に活用するようになった。
2) 教師自身が作った教材を学習の場で生かすため、生徒の取り組み方が積極的になった。
3) 教務課を中心に教育用データベースの構築に一歩前進できた。
4) 各学科の指導内容及び指導計画の体系化が完成し、それに伴って、数々の指導教材やテキストが整備された。
5) 電気・電子科以外の生徒も全国工業高校長協会主催の情報検定試験に挑戦するようになった。
6) 定期的に発行した『情報委員会だより』により、多くの教員の協力が得られたことは、今後の研究体制を推持する上で、大変有効である。
また、これらの研究成果をコンピュータの五つの教育コースに分けて編さんしたことは、その後の資料の活用にも便利である。さらに、そのコースごとに研究会をもったことも、各分野で実践研究について一層掘り下げて話し合うことが出来、大変意義深いことであった。
(2)今後の課題
1) まず、教育用データベース化を積極的に進めてゆくこと
2) 各学科においては繊維工業、デザイン、建築の学習にCADやCAMのシステムを導入すること
3) 校内のソフトウェアライブラリーの整備
工業技術の急速な進歩に対応するため『関連する先端技術をどのように取り入れ、どのような教材を作成していくか』が今後の継続課題となろう。そのためには、教員の自己研修をさらに充実させ、優れた教育用ソフトや先端技術を取り入れた制御教材の開発をする必要がある。
また、本校に入学してくる生徒の実態や社会の要望を踏まえながら、この研究の成果をもとに、一層の工夫改善を重ねて発展させることが我々教員の大きな使命である。
図7 YG性格検査プロフィール
(生徒指導課)
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資料3 生徒に関するデータの構造とデータベース
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