教育福島0133号(1988年(S63)09月)-051page
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ケッチさせておいてからお話を聞かせると、形に対する抵抗が少なく、お話を味わいながらイメージ豊かに絵画表現ができるであろう。
五、研究の計画(方法・内容)
(一) 日常生活の中で、「よい目、よい耳、ものに感じる心」、を育てるために、絵日記の指導を継続する。
(二) 造形活動の基礎・基本となる表現技法やクロッキーなどのトレーニングをする。
(三) お話を聞かせる時だけでなく、下絵・彩色の段階でも絵の主たる構成要素となるフクロウやカラスの剥製、つぼなどを展示する。具体物を見せて、よりリアルな生き生きした表現になるように配慮する。
六、研究の実際
(一) 指導のねらい
1、フクロウが、いつもいばっているカラスをまつ黒に染めてしまうという民話のおもしろさを自分なりに構図を工夫して表現する。
2、造形の内容面でのねらい(資料1)
(二) 指導の順序とボイント(資料2)事前調査をして、子どもたちがフクロウとカラスをどれだけ描けるか把握する。この時、人真似ではなく、自分の知っているイメージで表現させることを大切にした。(総時数九時間)
七、研究の成果と今後の課題
(一) お話を聞かせる前に絵の構成要素になりそうなものをスケッチさせておいたので、描画に対する抵抗感をそれ程持たずにお話を味わいながらイメージスケッチすることができた。
(二) お話の絵学習カードを使って主題意識を明確にさせたことにより、一年生なりにめあてを持って生き生きと表現活動に取り組むことができた。
(三) 話し合いによって絵の構想を練り上げていったので、どの子も中心になるものを大きく描き、まわりも工夫して描くことができた。
また、今後の課題としてより豊かなイメージの絵になるように学習カードを工夫したり、描材の扱い方に習熟させたりすることなどが課題である。
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◎資料、子どもが描いたカード
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