教育福島0133号(1988年(S63)09月)-057page

美術館だより企画展案内

黒田清輝展

−近代日本洋画の巨匠−

会期　八月二十七日(土)〜十月二日(日)

会場　県立美術館

黒田清輝は、明治の前期、フランスに留学し、帰国後は、光の描写に優れた生気に溢れる外光派の画風で、わが国の洋画壇に大きな衝撃と影響を与え、明治の後半から大正期にかけて、洋画界の指導者として活躍しました。

本展では、東京国立文化財研究所所蔵作品の中から代表作を含め、油彩六十点・素描五十点等により、初期から晩年に至る黒田の画業を紹介します。

(体館日毎週月曜日・九月十六日(金))

−今を生き、そして描く−

日本画と現代

会期　十月八日(土)〜十一月六日(日)

会場　県立美術館

現代の日本画は、その長い歴史と伝統を背景として、独自の画壇を形成しています。しかし今日の日本画は、その伝統に重さを置くあまりに、現代絵画としての活力に欠けるのではないかという指摘もあります。

この展覧会は、そのような日本画界にあって、人間像や現代社会の諸相を描くことによって、画家自身と時代との関係を模索し、日本画による独自の表現を追求している人々の作品に焦点を当て、現代絵画としての日本画の魅力を探ろうとするものです。

休館日　十月十一日(火)〜十七日(月)・二十四日(月)・三十一日(月)・十一月四日(金)

観覧料　「黒田清輝展」・「日本画と現代」共に

一般・大学生　七〇〇円(五五〇円)

高校生　五〇〇円(四〇〇円)

小・中学生　三五〇円(二五〇円)

(　)内は二十名以上の団体料金

公開制作「ぎやまんクラフト入門」

九月二十四日(土)　午後一時半〜四時

九月二十五日(日)　午前十時〜午後三時

講師　茜有希氏(ガラス工芸作家)

会場　県立美術館実習室(見学自由)

もるる日影　一九一四年

湖畔　一八九七年

渡辺学「鰯たく浜」1987年