教育福島0134号(1988年(S63)10月)-012page

のより一層の普及・振興を図り、これを基盤として本県選手の育成・強化に努めることが基本方針として盛り込まれている。更にこれを踏まえ、競技力向上対策本部の組織の拡充や、企業スポーツの普及・振興を図るうえで欠かすことのできない企業スポーツ連絡協議会の設立などの「組織の整備・拡充」や、中央講師招へい指導者講習会・ジュニア指導者講習会などの、「指導者の養成・確保」、また中学生強化合宿や競技別強化合宿などの「選手育成・強化」、更に選手の強化事業を推進するうえで必要な馬匹・艇などの「特殊競技用具の整備」など、五つの項目が骨子となっている。

当面は、福島国体で活躍する年齢層の普及強化を図るため、・学校体育の充

　

資料2

第50回国民体育大会福島県競技カ向上推進総合計画

1)基　本　方　計

第50回国民体育大会開催方針に基づき、指導者の養成、組織の拡充及び諸条件の整備を計画に行い、県民各層のスポーツの普及・振興を図り、.さらにこれを基盤に競技力の向上に係る総合的な事業を推進し、本県代表選手の育成・強化に努める。

2)推　　進　　策

1.組織の整備・拡充

(1)競技力向上事業を積極的に推進するために、第50回国民体育大会競技力向上推進組織の拡充・強化を図る。

(2)(財)福島県体育協会、競技種目団体及び学校体育団体等の運営体制、指導体制の強化を図る。

(3)競技力向上事業を円滑に推進するために、競技力向上対策本部を中心に、県・市町村及び県体育協会・競技種目団体等の関係機関・団体が緊密な連携を図る。

2.指導者の養成・確保

(1)指導者の養成については、講習会、研修会の開催及び中央講習会等への派遺を行い、その養成と資質の向上を図る。

(2)指導者の確保については、公共団体及び民間団体に協力を要請し、また、事業推進等を配慮した指導者の配置を促進する。特に未普及競技種目(種別)については、優秀な指導者の積極的な確保に努める。

(3)各競技種目団体における小・中・高等学校、大学及び一般等の指導者が連携を密にし、一貫した指導の促進を図る。

3.選手の育成,強化

(1)各競技種目団体は、一貫した選手の育成・強化のため、年次事業計画を作成し強化合宿、交流試合等を実施し、重点的な強化を図る。

(2)小学生対象のスポーツ教室等を実施し、各種スポーツの普及を図る。

(3)中・高校生対象の講習会、強化合宿等を実施し選手の育成・強化を図るとともに、優秀選手の発掘に努める。

(4)市町村や企業等に協力を要請し、スポーツクラブの結成とその育成・強化を促進する。

(5)未普及競技種目(種別)については、普及教室を剛催するとともに関係機関・団体と緊密な連携のもとに部の新設や強化チーム・選手を指定し強化事業を行い普及・強化を図る。

4.特殊競技用具の整備

選手強化事業を推進するために必要な艇、馬匹、ビームライフル等の特殊競技用具の計価的整備を図る。

5.諸条件の整備

(1)選手・指導者の強化事業への参加体制の整備を図る。

(2)選手・指導者の健康管理について万全を期するため、関係機関・団体との協力体制を確立するとともに、傷害保検の加入を促進する。

(3)練習会場を確保するため、競技施設の利川等に必要な措置を講ずる。

(4)スポーツの科学的調査研究の成果や先催県の資料の収集・分析を行い効率的な強化事業の推進に供ずる。

(5)競技力向上事業を積極.的に推進するため、広く県民の理解と協力を求める。

　

成長が期待される中学生スポーツ

(全国中学選抜体育大会より)