教育福島0134号(1988年(S63)10月)-046page

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いわき教育事務所

教育事務所だより

 

いわき教育事務所

 

いわき教育事務所

〒970いわき市平梅本15

TEL(0246)−22−4111

 

〇管内学校等数(公女のみ〉

幼稚園 18

小学校 70

中学校 42

 

地域の特色を生かした教育活動

 

いわき市は、面積が日本一広く温暖な気候に恵まれています。

地形も、変化に富み、東はいわき七浜から、西の阿武隈山系まで、豊かな自然環境の中で教育活動が営まれています。今回は、そうした地域の特色を生かした教育活動の実践例などを紹介します。

 

砂浜をキャンバスに

砂の芸術

いわき市立永崎小学校

 

太平洋の海原を眺め潮騒を聞きながら、夏には海水浴客でにぎわった広い砂浜をキャンバスにして、全校生が、「砂の芸術」と称して砂による造形活動を展開する。これは、創意の時間を活用して行われる。

その日が近づくと、各学級では朝の学活や放課後を利用して、その話し合いが持たれる。グループ分けや表現する題材の決定、準備物、役割分担など細かい所まで、教師の助言をもとに計画を立てて活動にはいる。

そして、当日。思い思いの場所に陣取った子どもたちは、制作にかかる。下絵まで用意している六年生。自分の背丈ほどのスコップを懸命にふりあげる三年生。一方では、かわいらしいプラスチックのシャベルで、夢中で砂をかく一年生の姿。さらさらの砂に海水をかげながら固めて、じっくりと積み上げていく。砂浜に打ち上げられた空き缶などのごみも、子ともの手にかかると、思わぬ彩りになり、目を見張らせれらる。

「先生、見て」

「おお、すごい。大きな象さんだねえ」ひんやりと膚に心地よい秋風をうけて、子どもたちの顔は、一つのことをやり遂げた満足感でいっぱいである。

子どもたちの苦心の作品については、一つ一つ、昼の校内放送で、校長先生から批評していただく。子どもたちにとっては、これも大きな楽しみであり、Vサインがとび出すのも、この時である。

 

昭和六十三年度

国際交流推進校(県教委指定)

国際性豊かな生徒の育成をめざす

いわき市立草野中学校

 

近年、「国際化社会」のますますの進展の中で、二十一世紀の未来社会を生きる生徒に、「豊かな国際感覚」を身につけさせるための「国際理解教育」をどう進めるかが、今後の学校教育における大きな課題の一つであろうと思われる。

本校では、昭和六十二年度に県教育委員会より「国際交流推進研究校」の指定を受け、「国際性豊かな生徒の育成」を研究主題とし、副主題に「教育課程における国際理解教育のすすめ方」を掲げ研究に取り組んできている。

国際交流というと、ともすれば人や物の交流と受けとられがちだが本校では、生徒が、(1)国際社会に関して広い認識を身につける。(2)国際社会の中で日本人としての自覚と誇りをもって行動できる (3)わが国の歴史、文化、伝統などを正しく外国へ紹介できる (4)異文化と意志の疎通ができる語学力、表現力、国際マナーを身につけるなど

 

AETをジャンガラ念仏クラブ員が歓迎

AETをジャンガラ念仏クラブ員が歓迎

 

 

 


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