教育福島0134号(1988年(S63)10月)-050page

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ふるさと探訪

県指定重要有形民俗文化財

奥会津の運搬用具

ソリと付属品(二四八点)

奥会津の冬期の運搬用具の代表的なものは、雪を利用するソリで、主として伐採された木材の運搬、春木山からの薪の運搬、村内の日用品の運搬などにあてられていた。これらのソリは、近年、需要が急激になくなり、姿を消そうとしているので、南郷村が村民の協力を得て収集したものである。奥会津で製作もしくは使用されたソリの種類をほとんど網羅し、雪国の生活習俗を知る上で値価が高い。

所

所在地

南郷村大字界字川久保五五二番地 南郷村歴史民俗資料館内

所有者

南郷村

県指定重要文化財(考古資料)

五職神経塚出土経筒(三口)

附石製外容器(三口)

これら銅製経筒及び石製外容器は、西会津町の五職神地内の経塚より発見されたものである。その銘文によると廻国聖が全国の霊場を巡って書写した法華経を各地に奉納したが、その一か所として五職神の地に経塚を造営、法華経を埋納するにあたり、経巻を納めるために使用したのがこれら経筒と外容器である。さらに、永正十五(一五一八)・十六年の年号を持つこの銅製経筒は全国的にみても古い例に属し、約一か年間に三口も奉納されるという特色もあり、経筒の保存も良好である。

所

所在地

西会津町野沢字原町乙二二三四番地の一 西会津公民館内

所有者

西会津町

ふるさとの文化財


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