教育福島0135号(1988年(S63)11月)-013page

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面でも意欲の低さや活動の不活発さが目立っている。

このような生徒の実態を踏まえると.ともに、学校教育を生涯学習という立場から見通し、「自ら学ぶ力」を育てることが重要であると考えた。また、自ら学ぶことによって培われる「確かな学力」が、社会の変化に主体的に対応できる生徒を育てる基盤であると考え、本校教育目標の一つである「学力の高い生徒・最後までがんばる生徒」と、重点目標の「授業の充実・学習意欲の喚起」を受けて本主題を設定した。

二、研究の見通し

一人一人の生徒に確かな学力をつけるには、望ましい学習習慣の形成と、各教科の基本的一基本的内容の定着をめざし、授業の充実を図らなければならない。そのためには、次のことが確立される必要がある。

(一) 生徒一人一人が、自ら学ぶ力を身に付け、学習集団としての高まりをみせ、学習態度が確立される。

(二) 教師の授業の改善と工夫により生徒がわかる喜びを知り、学習意欲を起こし、その持続ができる。

この条件が満たされたとき、生徒は生き生きと学習に取り組み、能力を十分に発揮する。本校では、教育計画の中にこれからのことの具現化を図る方策を盛り込んでおり、「わかる授業」を継続すれば内容の定着度が高くなり、毎時の授業に満足し、次のめあてに向かってやろうとする意欲が育つであろうと考えた。

以上のような考えに立ち、次の仮説のもとに、研究を進めることにした。

「わかる喜びを体験し、自ら生き生きと学習する生徒を育成することができるであろう。」

三、研究の計画

(一) 研究計画(第一年次・第二年次計画は略)

(二) 研究内容

次の内容について研究を進め、仮説の検証を全職員で行うことにした。

1) 生徒の授業時の心構えとして「学習行動目標」を設け、その徹底を図りながら学習態度の確立を目指す。

2) 学習の反省ををねらいとする本校独自の「たてやまノート」の活用を図りながら、学習への意識を向上させ、自ら学ぶ力を育てる。

3) 導入の工夫、思考過程における適切な援助など、授業の改善と指導技術の向上に心懸ける。

4) 生徒に学習を見通す力、既習体験を活用する力などを育て伸ばす工夫を試みながら、「わかる授業」を実践する。

5) 授業研究を中心に進める。

四、研究実践

研究を進めるに当たり、共通理解と共同実践の効果を上げるため、研究推進構造図(資料1)を作成し、目標達成への手順や内容の確認など、研究実

 

 

 

 

 


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