教育福島0135号(1988年(S63)11月)-015page
1)変容調査の結果(資料6)からも、学習態度の多くの面で向上したこと
がはっきり見られる。
2)学習準備がきちんとでき、授業態度に落ち着きがでてきた。
3)真剣に学習する姿が多く見られるようになり、集中力もついてきた。
(2) 「たてやまノート」の活用1)謙虚に反省する習慣がついて、学習への構えが変化し、自ら学ぼうとする意識が高められた。2)個の成長が集団の向上につながり学習する雰囲気が生き生きとしてきている。
(3) 「わかる授業」1)「わかりたい気持ち」が「わかろうとする態度」に変わり、学習活動が活発になってきた。2)学び方がよくわかり、学習意欲の高まりとともに、定着度も向上しつつある。
(4)教師の姿勢
1)全職員による研究実践を通して教師一人一人の研究意欲が高まった。
2)指導法の研修や教材研究に熱心に取り組む姿が多くみられるようになってきた。
(5) その他
1)生徒の言動に落ち着きが見られ、日常生活態度の向上が著しい。
2)物事に真剣に取り組む態度が見られ、市中体連大会水泳優勝・駅伝優勝など、やる気が十分高められてきた。3)学校生活のすべてにわたり、生徒の生き生きとした姿が見られるようになった。
わかる授業の展開風景(英語科)
(二)今後の課題(1) 今後、学習態度の確立については自ら学ぼうとする生徒の自発的行動を助長させ、さらに向上させたい。教師の援助の在り方についても究明していきたい。
(2) 「わかる授業」の継続実践を図るため、事前の準備、指導過程の工夫評価の仕方等、今までの研究を生かしながら、さらに研究を重ねていきたい。
(3) 生徒の「わかりたい気持ち」を大切に、確かな学力をつけ、生徒一人一人が、将来に向かってよりょく生きることを願い、今後も「全力投球教育は楽し」の信念のもと、全職員の共通理解のもとに、明日からの「わかる授業」の実践を通して「自ら生き生き学ぶ生徒の育成」に一層努めていきたい。
資料6 変容調査の結果
生徒の変容(学習態度)
生徒の変容(学習意欲)
学習指導の展開
高等学校教育課
昭和六十二年十二月に出された教育課程審議会の答申において、教育課程の基準の改善のねらいの中で次の点があげられている。
○ 国民として必要とされる基礎的・基本的な内容を重視し、個性を生かす教育の充実を図ること
本県においても、高校進学率が九十三パーセントの時代に入り、各教科において、内容の一層の精選を図りつつ、従来以上に生徒一人一人の能力・適性・興味・関心・進路等の個性に応じた効果的な指導のあり方が求められている。
また、同答申では、国際化がますます進展することが予想される中、国際社会に生きていくために必要な資質を養う観点から、我が国の文化と伝統に対する関心や理解を深めるとともに、世界の歴史や文化に対する理解を深めることの必要性も強調されている。
これからの学校教育において、以上の趣旨を踏まえたすぐれた研究実践が行われることが期待されるが、ここに、数学及び社会の学習指導についての実