教育福島0135号(1988年(S63)11月)-034page
学力向上について提言
−第二回教育広聴会(相双地区)−
県教育委員会主催の第二回教育広聴会は、十月二十五日午後一時より相馬市の相馬共同福祉施設の会議室で開催されました。
本年度の教育広聴会はテーマを「学校教育の充実を図るために」と定め、すでに八月第一回の広聴会を県北地区で開催、出席者より貴重なご意見や提言を得ています。
今回の広聴会でも、同一のテーマのもと、相双地区の教員、PTA、教育長等の教育関係者八名より意見発表が行われた後、佐藤昌志県教育長、関係課長並びに傍聴者との意見交換を行い相双地区が抱える学校教育の諸問題等について活発な討論が行われました。
特に、意見発表や意見交換の場では、学校教育の基本である学力向上について多く論議され、相双地区の学校教育に対する願いが強く表われた広聴会となりました。
以下、広聴会の概要は次のとおり
一、期 日 昭和六十三年十月二十五日(火)午後一時
二、場所相馬市(相馬共同福祉施設)
三、主 題
学校教育の充実を図るために
−学校教育の諸課題について、管内各学校の教員・父兄等に聴く−
活発な意見交換が行われた教育広聴会(相馬市)
〈趣旨〉
今日、教育についての社会の関心は高く、学校に対する県民の期待も大きい。今回は、学校教育に直接、間接に携わる教員、父兄等から、学力向上、生徒指導等に関して、小・中・高校が今どんな課題を抱えているのか、さらに教育行政に望みたいことはなにか等について、現場の実情をもとに意見を聴く。
四、意見発表者と発表主題(要旨)
・阿部昌雄(小高小学校長)
教員の資質の向上
−教員の指導力を高めるための校
内研修の活性化
1)特別活動の実践研究の推進、2)初任者研修試行の推進、3)成果と今後の課題等
・斎藤シズイ(原町第一小学校教諭)
基礎学力の向上をめざして
1)基礎学力の現状、2)基礎学力向上のための実践、3)今後の課題として指導力をつけるための研修の機会の確保等
・三浦光孝 (中村第一中学校教諭)
中学校数学科の学力向上策
1)生徒の基礎学力等の現状と問題、2)学力向上策にコース別学習の導入を図る等
・遠藤 光 (相馬高校教諭)
進路目標を達成するための学力の向上
1)学力の向上と進路指導、2)進路指導の充実のために、教育課程の工夫、校内研修の充実を図る等
・波多野広文(中村第一小学校PTA会長)
学習指導と学力向上について
1)相双地区における高校入試の実情、2)地域の開発と人材育成の問題に関しては、地域ごとの労力向上対策が必要等
・田中政恵 (原町第二中学校PTA副会長)
学力の向上と親の役割
1)自主性、自律性を高めるために、2)人生の目標について、3)PTA活動と学力向上について等
・浪江 安 (双葉町教育委員会社会教育指導員)
学ぶ意欲を育て、生き生きとした
意見発表者及び傍聴者の方々と