教育福島0136号(1989年(H01)01月)-007page

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年頭のごあいさつ

 

福島県教育委員会教育長

佐藤昌志

 

年頭にあたり、一言ごあいさつを申しあげます。

 

年頭にあたり、一言ごあいさつを申しあげます。

昨年は、県政や国の文教施策の動向を踏まえ、昭和六十三年度以降三年間の本県教育・文化行政の具体的な方向を示す「第3次福島県長期総合教育計画第2期実施計画」を策定し、情報化、国際化等の社会の変化に対応した人材の育成を図るため、清陵情報高等学校の開校や高等学校における英語科の新設を行い、また、児童生徒が楽しく生き生きと学べるよう教育内容の改善充実を図るとともに、教育環境の整備充実、教職員の資質向上のための各種研修の充実等、諸施策を推進してきたところであります。おかげさまで県民の期待に応え得る施策の着実な進展をみることができ、深く感謝申し上げる次第であります。

さて、本年も、財政状況をはじめ、教育をとりまく諸条件には厳しいものがありますが、今後の教育・文化行政を執行するにあたり、日ごろ考えております所感の一端を申し述べたいと存じます。

ご承知のように、二十一世紀の社会は、国際化、情報化、高齢化等の動きが大きく進展し、人々の考え方、行動様式等が、現在とは大きく変化したものとなるであろうと予測されております。現在、そのような未来社会を生きていく児童生徒に対し、長期的な展望のもと、主体的に、かつ、心豊かにたくましく生きていく態度・能力をいかに育成するかが強く求められているところであります。

このような考え方を基本とし、国の施策の動向等も踏まえながら、新しい年における教育・文化行政の諸施策を次のとおり推進して参りたいと考えております。

まず、生涯教育につきましては、高度化、多様化してきている県民の学習要求に応えるため、生涯学習県民講座の充実等、ライフサイクルに応じた学習機会の確保に努めてまいります。

つぎに、学校教育についてでありますが、児童生徒が豊かな人間性と創造性を兼ねそなえ、明るく希望にあふれた未来社会の有為な形成者となりうるよう、時代の進展に対応した教育をさらに推進するとともに、学校・学科の適正配置や創造性豊かな魅力ある学校づくりをはじめとする時宜に応じた施策の推進に努めて参ります。

また、特に学校教育におきましては児童生徒と日常的に接し、教え、育む教職員の教育愛や実践的指導力等のさらなる向上、深化が不可欠であります。そのため、教職員の研修をさらに充実、発展させ、その資質・能力の向上を図って参りたいと存じます。

さらに、心うるおす文化の育成、県民の健康づくりとスポーツの振興、国体開催準備の推進など、諸施策・事業の執行に全力を尽くして参りたいと存じます。

以上申し述べました諸施策が、所期の目的を達することができますよう、皆様のご理解、ご協力をお願い申し上げまして、年頭のあいさっといたします。

 

 

 


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