教育福島0136号(1989年(H01)01月)-008page
特集1
昭和63年度福島県公立幼稚園・小・中学校
教職員研究論文入賞者決まる
基礎・基本の定着を図る実践的研究に高い評価
本年度で十八回目を数える公立幼稚園・小・中学校教職員研究論文募集には、県内各地の先生方から七十八点の応募がありました。 (表1参照)
論文審査は、義務教育課による予備審査の後、去る十一月十五日(火)に、審査員の先生方による最終審査が行われました。
審査は、論文一つ一つについて慎重に行われ、その結果、特選には次の四点(三個人二団体)が選ばれました。
佐藤県教育長を中央に 特選入賞された先生がた
〈特選入賞〉
○真田秀男教諭
(石川町立石川小学校)
「漢字を書く力を高める指導はどうあればよいか」
○木村政文教論
(小高町立福浦小学校)
「子ども一人ひとりが主体的に追究する社会科授業のあり方」
○玉川美紀子教諭
(下郷町立旭田小学校)
「一年生におけるやる気を育てるために、わかる、できる授業の中で基礎・基本を身につけさせる指導をして」
〇三春町立岩江幼稚園
(代表 川音栄子教諭)
「幼稚園教育における豊かな遊びの展開」
−人との係わりをもつ力を育て自立の態度を養う保育の実践−」
また、入選として八点が選ばれました。
本年度、応募のあった論文には、基礎的、基本的事項を確実に身につけさせる指導の在り方等、今日の教育課題を積極的に取り上げ、実践を通して幼児、児童生徒の変容をとらえようとする論文が多くあり、今後の実践研究の継続と一層の充実が期待されます。
次年度は、特に中学校の先生方の積極的な応募を期待します。
〈審査委員〉
古関 富男(福島女子短期大学教授)
大澤貞一郎(福島大学名誉教授)
樫村 利道( 〃 教授)
鈴木 健一(白百合幼児舎園長)
表1 各教科、領域別応募者数一覧