教育福島0136号(1989年(H01)01月)-015page
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3) 子どもの経験や発達段階に即していなければならない。
4) 子どもの疑問や問題意識と合致し、追究したいと思うものでなければならない。
5) 子どもが解決の見通しを立てたり、調べる手立てが考えられるものでなければならない。
6) できるだけ地域教材を生かし、興味・関心を高め、体験できるものでなければならない。
(2) 学習課題づくりの過程(資料1)
1) その学習への興味・関心をもたせもっとくわしく調べてみたいという学習意欲を喚起する。
2) 興味・関心から一歩進めて、疑問・問題意識へと発展する。
3) それらの疑問を解決するために、調べてみたいことを自分の学習問題としてまとめる。
4) 個人が問題としてとらえたことを教師の意図とからめて、話し合いによって問題を焦点化する。
5) 全体の問題としてまとめ「学習課題」とする。
6) 課題解決の見通しを立てさせるようにする。
7) 課題解決までの計画を立てさせるようにする。
資料1 「学習課題づくり」の過程
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(二) 追究のある学習過程
(1) 追究力を高める学習過程
子どもたちが、追究意欲をもやして学習に取り組むためには、学習の目標と自分の考えをしっかり持って、問題に内包される矛盾や疑問から、新しい価値を見い出し、思考を繰り返しながら解明し、更に新しい課題に対し問い続けるような追究のある学習の道すじをたどらなければならない。このような考えに立って、「追究のある学習過程」を構想し、研究・実践の手立てとした。(資料2)
資料2 追究のある学習過程
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問題意識……「あれっ」「おやっ」「不思議だ」「すごい」等の意識のこと。
課題意識……問題意識に自分なりの予想が加えられるものであり、さらに全員のものとなっているもの。
2) 子どもがつくる追究の道すじ
−−子どもの思考過程−−
授業を行うに当たって、子どもの思考(自ら問題を発見し、学習の順序を整えて、学習の方法を駆使する行動としてとらえる。)が中核にすえられた学習過程を組み立てなければならない。子どもたちの中に(資料3)に見られるような学習活動が成立した時、主体的に追究している姿ではないかと考える。
資料3 子どもの思考過程(主体的な追究の道すじ)と学習段階
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(三) 追究力を生む資料活用
主体的に追究する能力の育成を目指した学習指導においては、子どもの興味・関心を高めるための資料の提示はもちろん必要だが、解決のための資料を子ども自ら求め十分に活用するということが重要な位置をしめてくる。
そこで、学習活動の中で子どもの思考過程(追究の道すじ)にそった資料の整備、活用を次のように具体化した。
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