教育福島0136号(1989年(H01)01月)-021page
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○ 生活経験を堀り起こす。
○ 画面上でのイメージの組み立て方を考えさせる。
○ イメージをふくらませる言葉を探す。
○ 材料の特質を知り、自由に扱えるようにする。
中心となるものを大きく描かせたので、様子や表情などにも工夫がみられた。色や形を工夫し、ていねいに仕上げようとする態度ができてきた。しかし、個人差が大きく、時間的な配慮が必要であった。
図5 特に生活経験を掘り起こしイメージをふくらませる指導をした例
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写真4 特に画面の組み立て方を指導した例
(七) 体育
場の設定を工夫して、固定施設や用具に親しませる指導
運動に消極的な児童に、楽しく運動できるよう場の設定を工夫し、積極的に運動できるようにさせたいと考えた。そのためには、固定施設での遊び方や用具、器具の扱いに慣れ親しむ必要があり、次のような場の設定(図6参照)の中で指導していった。
リレーなど勝敗のあるものは、学級指導や道徳での指導も必要だった。
だんだんに正確な素速い動きで用具を扱えるようになった。また、器具など、自分たちで積極的にセットする姿もみられた。安全面についても互いに注意し合うようになった。
図6 場の設定を工夫した例
器具を使って
1) 遠くへ飛ぶときに使って(かいじゅうだいじ)
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○ 腕立てとび上がりをして、とび箱の上に上がる。
○ なるべく遠くへとびおりるようにする。
○ このとき、マットの上にかいじゅうの絵をかいたシートをおいたり、マントをつけたりして雰囲気をもり上げる。
○ 体格に関係するので、怪獣の絵は2通り用意し、身長の大きい組と小さい組にわける。
2) 高く飛ぶときに使って(タンブリンをならせ)
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○ タンブリンを高くとんでうつ。
○ 身長で分け、小さい子に不利にならないようにする。
○ タンブリンを持つ子は、ひとまわりしたら交替させる。
五、成果と問題点
(一) 視覚的資料など具体的な学習内容の提示は、児童の好奇心をゆさぶり、興味をもたせるのに有効だった。
(二) 場の構成や練習方法など同様の場面を経験させることは、学習のパターンがわかり、進んで学習に取り組めるとともに、時間が有効に使え、繰り返しの中で基礎・基本の定着を図ることができた。
(三) 単元の構成やその指導内容から基礎・基本をとらえることは、焦点をしぼった授業を成立させることであり、「わかる・できる授業」の展開をすることができた。
(四) 「わかる・できる授業」の中で、遅れがちな子も成功感・成就感を味わうことができ、やる気が育った。しかし、早くできた子への配慮に欠けていた。
(五) 客観点な変容の調査や児童の内面をとらえる工夫が必要だった。
(六) 生活面での基礎・基本までとらえて指導に当たれば、より効果的な指導ができたであろう。
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