教育福島0136号(1989年(H01)01月)-024page
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している。野原や山などの自然だけでなく、地域の社会環境を生かした保育も重視し、幼児たちと地区巡りをして発見したことを遊びに結びつけたり、公園や駅などの活用を工夫してきた。(資料1〈活働例〉を参照)
資料1 地域の社会環境を生かした活動
電車に乗る
○子どもたちの遊びの中に乗り物ごっこがみられ自然発生的に「でんしゃごっこ」に広がっていった。そこで、実際に乗る体験をさせてみたいと考えた。
遠足(三春舞木駅−神俣)
電車ごっこをやろうよ
○電車に乗った体験が園内の遊びに発展し、電車を作る子、駅やトンネル、切符、売店を作る子など4.5才児オープンの活動が始まった。
もっと広い所で遊ぼうよ、
○電車ごっこは園内にとどまらず、園外のアスレチック広場へ広がり、パノラマ遊びに発展した。
3) 地域の特色を生かした活動
地域の文化や伝統などに興味や関心をもたせることは、先人の努力や業績を尊敬する態度を養う基礎となり、郷土を愛する心を育てることにもつながり、地域に根ざした教育を進める上でも大切である。
4) コーナー遊びとその発展
一日の大半は自由な形態での遊びで、幼児たちがすきなコーナーを選択して、自発的に遊びに入っていけるような環境を作っておいた。オープン保育で、季節や月によって変化をもたせたり、幼児の遊びへの意欲をそそるような環境を準備した。
資料2 地域の特色を生かした活動
◎子供盆踊り大会に行こう(8月)
・小学生が中心となって行う伝統行事に参加して楽しさを体験する。
◎おじぞうさんのお祭だ(9月)
・子育て地ぞうとして子どもたちの生活の中に浸透している祭りをみて、昔の人たちの残してきたものに関心をもつ。
◎はりこのおもちゃ(9月)
・江戸時代からの木型を使い和紙をはったおもちゃをみて、伝統工芸のよさにふれ材質に興味をもつ。
ちびっこまつり(11月)
・出店がたち、おみこしをかつぎ、ごちそうのでる楽しい祭りを体験し園でも楽しむ。
〈コーナーの例〉
・絵本コーナー ・おり紙コーナー
・おもちゃコーナー ・製作コーナー
・楽器コーナー ・ファッショションコーナー ・運動コーナー など
教師はT・Tを組み、一人一人の幼児の活動を記録しながら援助活動に当たってきた。そして単なるコーナー遊びから、総合的な活動への発展として「ファッション遊び」を行い、絵本の中に登場する人や動物の中から自分のなりたいものを決めて、自分の発想でファッションする活動を行い、発表し合った。総合的なコーナー遊びへと発展するひとつのきっかけとなった。
5) 多面的な活動を取り入れたコーナ一遊びの試み
数多く設定していたコーナー遊びの中から、子供たちに人気のある「おもちゃ」「お話」「楽器」について、六領域が総合され、多面的な活動展開できるコーナー保育を実施してみた。
三十三ページへ続く
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「はりこのおもちゃ」−地域の伝統工芸を知る−
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コーナー遊びの発展「ファッションショー」
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コーナー遊び、「かさじぞう」のおはぎづくり
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