教育福島0136号(1989年(H01)01月)-033page
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六十三年度は、この三つのコーナーを中心にオープン保育の研究的な実践に取り組んだということができる。
○ 身近な自然環境での遊びの体験をコーナー遊びに発展
○ 郷土の文化や伝統に興味をもたせるコーナー遊び
であることを重視し、三つのコーナーではあるが、取りあげ方や場の設定をいろいろ工夫してみた。
一週間ないし、十日間のサイクルでコーナー遊びは終わるが、次は、同じコーナーを選択してもよいし、別のコーナーを選択してもよいことにした(総合的な活動なので、どのコーナーを選んでも内容は豊かでローテイションをとる必要のない構成にした。
一人一人の発想が楽しく、個性的でユニークな活動が展開した。年齢をこえた協力や学びあいが見られ、オープン保育のよさが生かされた。
反省と今後の課題
○ たてわり保育と保育の多様化
たてわり保育にすることによって、これまでのような学級意識がなくなり園全体で幼児の主体的な生活を中心に展開するオープン教育を志向した活動ができるようになってきた。
保育組織もティームティーチングに変わり、学級や年齢に関係なく、その子の興味や関心を大切にした保育に入れるようになってきた。
一人一人の幼児の毎日の生活の流れやよどみ、幼児の興味・関心や欲求などの成育の記録をとり、教師自らの研修も合わせて行い、新しい教育への取り組みに熱意を燃し続けることができた。
○ 多様な経験や多面的な活動を取り
入れた保育について
多様な経験や多面的な活動は幼児の生活の中にあり、幼児の身近な自然や地域環境こそが、その素材でもある。
幼児の生活している地域には、子供の気づかないでいる面白いことや楽しいことがたくさんある。
そうしたことにふれる機会を多くし直接的具体的体験を積み重ねていったことが幼児の好奇心を盛り上げ、より興味・関心を高めて、自発的に取り組む幼児を育てることにつながった。
自分の課題を最後までやり通す幼児がふえ、四、五歳児それぞれに友だちとのかかわりで、ますます熱中するようになり、自分の行動に自分で責任をもとうとする自立の態度も育ってきた。おしゃべりすることが楽しくなり、自己表現が豊かになってきた。したがって一人一人の表情や行動がとても生き生きとしてきた。
資料3 「楽器で遊ぼう」の活動計画
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