教育福島0136号(1989年(H01)01月)-040page
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二日目 郡山少年自然の家のバスで小野川キャンプ地へ移動、中山峠を越えると青空だった。
開村式 アドベンチャーの歌を歌いながらみんなでアドベンチャー旗を掲揚した。このキャンプの目標「挑戦する」「がまんする」「協力する」をみんなで誓い合った。
午後からは、早速、自分達の手でテントや炊事場、かまど、トイレ等、みんなで力を合わせて開拓設営をした。子どもたちもすっかり意気投合し、これからの十日間のキャンプに胸をふくらませていた。
はじめは、あまりやる気もなく早く十日間が過ぎないかなと思っていた。でも班の人と協力してテントやかまどを作っているとなんだか楽しくなってきた。そしてご飯つくりの大変さもよくわかってきた。人々の助け合いというものは、素晴らしいことだとわかった。(中二・男)
毎夜スタッフ会議を開き、各班の子どもたちの健康状態をはじめ、子どもたちの仕事ぶり、雰囲気、反応、友達づき合いなどが担当カウンセラーから細かく報告があり、さらに翌日の行動がスムーズに行われるよう話し合いと準備を行った。
三日目は、近くの山林から伐採した丸太を利用しての小屋づくり。丸太で骨組みをつくり、かややよもぎ草をふいて堅穴式風や三角屋根などアイデアをこらした小屋を建てた。その中で宿泊をし、「原始人の生活も多分こんな感じ」と、子どもたちは大昔の人になりきっていた。
ナタは、あまり使う機会がなかったので最初から不安でした。「多分ケガをするぞ」と思った瞬間、ナタがはずれて、わたしの指の上に落ち、ケガをしてしまいました。そうしたら先生が、「ケガをして覚えるのも勉強のうちだよ」と言われ、ビクビクしながらも、だんだんうまくなってきました。(中二・女)
試練の日
四日目ともなるとさすがに各班ともそれぞれ違った雰囲気ができあがってくる。.これまでのキャンプ経験はせいぜい二泊三日の経験である。順調に事が進んでいる班、いじめたりいじめられたりする子がでてきた班、班長ばかりが進んで仕事をし、まわりがちっともついていかない班などである。
表3 日程と活動内容
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