教育福島0136号(1989年(H01)01月)-050page
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教育事務所だより
管内学校等数(公立)
幼稚園−1
小学校−19
中学校−11
南会津教育事務所
〒967南会津郡田島町大字田島字根小屋甲4277−1
◆0241−62−1221
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南会津教育事務所
雪どけのせせらぎに鳥が和し、花が咲く。清流に鮎が躍り、心やすらぐ緑。全山燃ゆる紅葉のもとの茸狩り。銀世界に描くシュープル。心ゆくまで四季を満喫できる南会津。
この豊かな自然環境の中で営まれている、特色のある教育活動の一端を紹介します。
パソコンを友達、教師として活用 田島町立針生小学校
「あっ、ドラエモンだ」
二・三年生の教室に、大きな歓声が上がった。複式学級、算数科の導入に、初めてパソコンを利用した瞬間である。
あいさつもし、モニターに登場したのは、アニメのドラエモンである。算数の問題が解けないらしい。子どもたちは、授業の中でその問題を一生懸命考え、答を見つけ出し、ドラエモンに教えていた。パソコンは、導入の段階において「目あて」を明確にとらえさせる場合や、終末における「まとめ」などにおいてもより効果的な働きをし、学習意欲づけに大きな力を発揮してくれるのである。
このように針生小学校では、パソコンを親しみのもてる友達として活用中である。また、根気強い教師としての役割を持たせている。例えば、漢字の問題を出したり、四則演算の問題も出すことができる。複式授業の間接指導では、教師と同様に授業を進めたり、要点を図で説明させたりして、学習効果を高めている。
最近は、パソコンを「知的な友達かつ教師」として複式授業で効果的に活用したいという理想を持っている。
今後も、パソコンの性能を生かしたさまざまな活用法を模索しっっ、学習活動の支援者になるよう努めている。
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パソコンの画面に見入る子どもたち
郷土教材がいっぱい
「ふるさと巡り宿泊学習」
下郷町立下郷中学校
下郷中学校第二学年百十八名は、ふるさとの歴史や文化に触れつつ、郷土を愛する心を育てようと、町内三地区、一周三十四・六キロメートルを歩く「ふるさと巡り宿泊学習」を行った。
初日は、その建築様式から、室町時代を下らないころの建立とされる「旭田寺中の沢観音堂」(国指定重要文化財)を初めとして、長い間の浸食と風化による奇岩「塔のへつり」(国指定天然記念物)・高山植物、寒地生植物が群落を形成している「中山風穴地特殊植物群落」(国指定天然記念物)の見学。各見学地では、生徒たちが清掃活動をするなど、地域に奉仕する態度を育てる指導への配慮も見られた。
また、国選定重要伝統的建造物保存地区になっている「大内宿」では、宿場内を見学したあと、各班に分かれて民宿に泊まった。家庭的な雰囲気を味わいながら、夕食の準備や後片付けを手伝ったり、地域にまつわる昔話を聴くなど、有意義な時間を過ごした。
二日目、大内ダムを見学した後、会津フレッシュリゾート構想による整備地域にもなっている大内、中山地区をつぶさに見ながら、生徒たちは疲れた表情も見せず、無事宿泊学習を終えた。
この宿泊学習を通して、豊富な郷土教材によるふるさと再発見、観光地の清掃で得た奉仕的精神、歩くことによ
元気にふるさとの町を一周(湯野上温泉駅にて)
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