教育福島0136号(1989年(H01)01月)-051page
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る自己体力への挑戦や心身の錬磨は、貴重な体験学習となった。「文化とか歴史に触れてみて、町に住んでいることに誇りが持てました」と語る女子生徒のことばが印象的であった。
下郷中学校のこの企画が、ふるさとの歴史・地理・文化・産業の一端を正しく理解する手助けとなり、二十一世紀に生きる生徒に夢と希望を与え、学校教育目標の総合的な具現化を図ろうとしたことは、注目に値する。
「ふるさとおこし」に一役
ゴーマンマラソン大会
舘岩村教育委員会
「第三回ふるさと健康マラソン大会に、千余名の参加者を得て実施されますこと、ひじょうにうれしく思います。舘岩でのこのレースが、ひとしお良い思い出になることを祈っています」
美智子・ゴーマンのこのさわやわかなメッセージが会場に流れると、ドッと歓声が上がり、各レースの幕が切って落とされた。
本大会は、舘岩村が宣言した自然健康村「ヘルシーランドたていわ」を推進するイベントとして、また、本村で小・中学生時代を過ごした美智子・ゴーマンの偉大な功績の数々(ボストンマラソン大会優勝二回等)をたたえるとともに、国土庁主催、農村アメニティコンクール最優秀受賞を記念するものである。この大会を通して、地域住民の健康と体力づくり及びスポーツの振興と地域の活性化を図ることが目的であり、今大会の成功は、活力ある村づくりに大きく貢献している。
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村の一大イベント、ゴーマンマラソンのスタート
国体で三位入賞(少年男子)栄光のレスリング部復活
県立田島高等学校
二巡目を迎えた第四十三回国民体育大会・秋季大会(京都国体)において、本県勢の各選手の活躍が目立った。その中でも、第五十回国体に向かって期待をもたせたその一つに、田島高校レスリング部がある。
部は、昭和三十八年に創部され、その後、県高校体育大会十九連勝、全国大会個人優勝(二回)という、輝かしい伝統を築いてきた。
しかし、ここ数年は、部員不足の問題等に突き当たり、長らく低迷していた。本年度は、久々に部員の確保ができたうえ、部員たちのレスリングに対する情熱も高まりチームの充実が図れたという。
日ごろの練習時間は、放課後三時間程度であるが、練習の中身は濃く、一時間は体力アップのトレーニング、残りは実践練習に当てられる。途中、休憩はとらないし、体のあいている部員は自分で練習方法を編み出し、「時間よりも中身を大切に」を合言葉に、意欲的に取り組んできた。かならずしも体力には恵まれていないと言われる部員でも、このような練習で三年間地道に努力すれば、全国レベルに手が届くことを証明していると言える。しかも、このようなひたむきな努力と、目的をもった練習は、きっと将来生かされるにちがいない。監督が「人間的に自己を高めるようにがんばることがなにより大切だ」と言って、一人一人を励ましながら指導する姿は胸を打つ。
部員約三十名が、直径九メートルの円形マットを汗でぬらす光景は、レスリング部の復活を物語っていた。
がんばれ、田島高校レスリング部、
第五十回国体をめざして。
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練習の成果を大会で発揮する選手たち
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