教育福島0137号(1989年(H01)02月)-019page

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基礎的・基本的事項が定着するよう配慮する。

(三) 正しく美しい日本語の定着を意図した諸掲示や話し方、板書、校内放送等を充実することにより、学校全体の言語環境を整え、児童の言語生活の向上を図る。

 

社会

 

社会的事業についての基礎的・基本的事項の確実な理解を深め、社会の変化に主体的に対応できる能力を育成するために、次の点に努力する。

 

一 基礎的・基本的事項を明確にし、地域教材の開発と児童の実態に即した学習指導の展開に努める

 

(一) 学習指導要領の目標・内容について十分研究し、各学年、単元及び単位時間における基礎的・基本的事項を明確にする。

(二) 標準学力検査や実態調査により、児童の学力・興味関心、意欲などを的確に把握し、指導の重点化を図る。

(三) 各学年の教科書教材の内容の研究を深め、その系統・発展をおさえ、取り扱いに軽重をつける。

(四) 基礎的・基本的事項の指導に当たっては、十分時間をかけてすべての児童にわかるように指導し、理解の徹底を図る。

(五) 教科書教材の展開を参考にして、地域素材の教材化を図り、児童が興味をもって学習に取り組めるよう工夫する。

(六) 身近な地域の歴史、文化の理解を通じて、郷土を愛する心を育成するため「郷土教育の手引」の活用に努める。

 

二 体験的な学習や問題解決的な学習の充実を図るために、指導過程や学習形態、資料活用など指導方法の工夫に努める

 

(一) 自ら問題意識をもって身近な社会事象を調査したり、観察したり、製作したりする体験的な学習を積極的に導入し、児童の意欲を高める。

(二) 問題解決学習を計画的に組織し、「学習の仕方」の指導を充実する。

○児童の疑問や好奇心を喚起する資料の提示を工夫し、毎時間の問題を明確にする。

○個に即して問題解決の仕方を指導し個人学習を積極的に導入して、主体的な活動をさせる。

○問題追究に当たっては、多様な学習形態を工夫して、個の考えを十分に発表させ、まとめさせる。

○ゆとりをもって追究させるために、「−小単元−サイクル」などの指導過程を工夫する。

(三) 問題解決のための中心資料の活用について工夫し、一つの資料から多くのことを読み取れることに気づかせる。

(四) 発問内容を十分検討し、個を生かすとともに理解を深め、思考力を高める。

(五) 基礎的・基本的事項を中核とした構造的な板書を工夫し、児童の理解とその定着を図る。

 

三 指導と評価の一体化を図り、個に即した確かな理解と定着に努める

 

(一) 単元や一単位時間の目標分析を十分に行い、具体的な形成的評価の項目を明確にする。

(二) 指導過程の各ステップで、評価の場と手だてを明確にして、確実に評価する。

(三) 個に即して誤答やつまずきをチェックし、適切なフィードバックを行う。

(四) 自己評価の仕方を指導し、学習内容と方法について自ら反省したり、訂正したりすることのできる能力を育てる。

(五) 板書事項を生かし、説明させたりノートに整理させたりするなど、適切なまとめの仕方を工夫する。

 

算数

 

基礎的な知識、技能を確かに身につけさせ、数学的な考え方を育成するために、次の点に努力する。

 

一 各領域の関連を考慮し、児童の実態に即した指導計画に改善する

 

(一) 指導内容の関連や発展を的確に把握し、重点化を図り基礎的・基本的な内容が確かに身につくような計画にする。

 

(二) 標準学力検査や実態調査等により児童の実態を的確に把握し、指導の反省を生かした適切な計画に改善する。

 

(三) 基本的な概念や原理・法則の理解と技能の習熟に重点をおくようにする。

 

二 教材の精選と指導の重点化を図り授業の充実に努める

 

(一) 指導のねらいと内容を的確に把握し、基礎的・基本的な内容の指導に当たっては、十分時間をかけて、全ての児童に定着するように努める。

 

(二) 児童の発達段階に即して学習の適時性を配慮した指導をする。

○ 低学年では、具体的な生活体験や操作活動を通して、数・量・図形の基礎的な概念を理解させる。

○ 中学年では、原理・法則等への関心を高め、見通しを持ち、筋道を立

 

 

 


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