教育福島0137号(1989年(H01)02月)-021page

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統的・発展的な指導が継続して行われるよう計画し、個々の題材について具体的な指導目標を設定する。

(一) 表現と鑑賞との関連ある活動を通して、基礎的・基本的諸能力が確かに身につくよう、指導内容の精選、重点化を図り、ゆとりある学習が展開されるようにする。

(二) 児童が生き生きと学習に取り組むことができるよう、児童の特性や学習の適時性を考慮した教材の選択、構成に努める。

(三) 授業の反省と評価を指導計画の改善に役立てるようにする。

 

二 児童が進んで音楽活動に取り組め

 

るよう、指導法の改善に努める

(一) 一人一人の実態を観察や諸調査によって的確に把握し、児童が成就感を味わいながら活動する過程で、豊かな音楽的感性が培われるよう、指導の在り方を工夫する。

(二) 児童の主体的な活動を促すため、グループ活動などを通し児童自ら音楽の美しさを追求する態度が育つよう、指導の工夫に努める。

(三) 創造的な自己表現活動の活発化を図るため、即興表現などを取り入れ楽しく活動する中で必要な知識や技能が身につくよう工夫する。

(四) 指導と評価の一体化を図り、個を生かす授業の展開に努める。

 

三 生活の中に音楽的な雰囲気を醸成するように努める

 

(一) 音楽学習で培われた諸能力が、日常生活の場面で十分生かされるよう工夫する。

(二) 特別活動との関連を図り、諸活動に音楽の楽しさを生かして、和やかな雰囲気を醸成するよう配慮する。

 

図画工作

 

意欲的な表現活動を通して、個を生かした創造的な表現力を育成するため、次の点に努力する。

 

一 意欲的な学習活動が展開できるよう、指導計画の改善・充実に努める

 

(一) 各学年の目標、内容を的確に押さえるとともに、指導内容の系統性と関連性を踏まえ、基礎的・基本的事項を指導計画に位置づける。

(二) 題材の設定に当たっては、指導分野に偏りがないように配慮し、意欲的に造形活動に取り組めるよう地域の素材や題材の開発に努める。

(三) 材料及び用具の使用に関しては、系統的・発展的に技能が身につくよう指導計画に明確に位置づける。

(四) 学習指導の計画・実施・結果を総合的・継続的に評価し、創意を生かした指導計画になるよう改善に努める。

 

二 造形的な創造活動の基礎を培い、表現や製作の喜びを一層深く味わわせる授業の展開に努める

 

(一) 児童の発達段階や造形的な見方・考え方・表し方を大切にして、個性的な創造活動を促す指導方法を工夫する。

(二) 一人一人が意欲的に表現活動に取り組めるよう、発想や構想の段階を重視して指導・援助の仕方を工夫する。

(三) 造形的な遊びのねらいや内容についての理解を一層深め、児童が自ら遊び方の工夫をし、造形活動の楽しさを味わうことのできるよう指導の在り方を工夫する。

合科的な指導についても積極的に取り入れるよう努める。

(四) 児童の発達段階に即した鑑賞指導ができるよう計画的に資料の収集に努める。また、表現と鑑賞の一体化を図り、表現意欲を高める指導法の改善・工夫に努める。

(五) 作品の評価のみに偏ることなく、表現製作の過程を重視する評価を工夫するなど、表現製作への意欲を高める個人差に応じた指導の改善に努める。

 

三 施設設備の整備、活用を図るとともに、美的な環境の構成に努める

 

(一) 施設設備を整備、充実するとともに、効果的な活用を工夫する。

(二) 材科や用具の正しい扱い方や指導法について研修を深めるとともに、事故防止のための指導を徹底する。

(三) 美的な環境構成を工夫したり、校内に作品を展示し、解説を加えたりして、作品に親しませ、鑑賞の仕方を身につけさせる工夫をする。

 

家 庭

 

望ましい実践的な活動を通して、家庭l生活をより良くしようとする能力や態度を育てるため、次の点に努力する。

 

一 地域性や学校及び児童の生活の実態を的確に把握し、指導計画の改善に努める

 

(一) 児童の生活経験や第四学年までの各教科の学習並びに内容の発展性、系統性を考慮して題材を構成し、配列を工夫する。

(二) 指導内容の重点化を図り、時数配分を考慮し、練習・実験・実習・製作等の実践的活動が十分行われるようにする。

(三) 消費者として基礎的な知識の習得や態度の育成が図られるよう、意図的に計画に組み入れる。

 

 

 


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