教育福島0137号(1989年(H01)02月)-023page

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(一) 作文を主とする指導計画を作成し、指導目標に合った作文の時数を確保する。

(二) 生徒の感動や書く意欲を大切にするとともに、作品への適切な評価や作品集の作成などを通して、書く喜びを味わわせる。

(三) 書写の指導に当たっては、国語科書写の立場を明確にして、指導計画を改善し、文字を正しく、整えて、しかも、速く書くことに重点をおいて指導に当たる。

 

三 確かな理解カを高めるため、文章を正確に読む能力を養うとともに、読書生活の充実を図る

 

(一) 文字言語による理解では、文章を正しく理解し、鑑賞する能力や態度を育成するため、単元や単位時間の中に内容、系統を考えて、個の読みや書く活動を位置づける。

(二) 古典の指導については、音読を積極的に取り入れ、生徒が古典の一部を口ずさめるようにするなど古典に親しませる過程で、古文や漢文を理解する基礎が養われるようにする。

(三) 音声言語による理解力の育成では、正確な聞き方に重点をおき、メモを取らせたり、視聴覚機器を活用したりして指導の効果を高める。

(四) 読書生活を豊かにするため、学校図書館の積極的な利用を促す具体策を講じ、読書の楽しさを味わわせる。

 

四 教材研究を深め、効果的な指導法を工夫するとともに、言語環境を整え生徒の言語生活の向上を図る

 

(一) 主体的な学習態度の一層の育成を図るため、課題や本時のねらいを板書するなどして課題意識を高めるとともに、領域や文種に応じた学習の仕方を身につけさせるよう指導を工夫する。

(二) 一単位時間においては、終末段階に、学習内容のノートヘの整理や語句・文法等の学習の内容に即した練習学習、音読・朗読等を取り入れ、基礎的・基本的事項が定着するよう配慮する。

(三) 正しく美しい日本語の定着を意図した諸掲示や話し方、板書・校内放送等を充実することにより、学校全体の言語環境を整え、生徒の言語生活の向上を図る。

 

社会

 

生徒の主体的な学習を促進することにより学習指導の質的改善を図り、基礎的・基本的事項の定着思考力・判断力などの能力を育成するために、次の点に努力する。

 

一 基礎的・基本的事項を明確にし、地域素材の教材化と生徒の実態に即した「生き生きとした授業」の展開に努める

 

(一) 学習指導要領の目標、内容について研究を深め、各分野の系統及び関連をとらえ、基礎的・基本的事項を明確にする。

(二) 諸検査や調査により生徒の学力、興味関心、意欲などを的確に把握し指導の重点化を図る。

(三) 基礎的・基本的事項の指導に当たっては、一方的な講義式指導に偏らないよう、生徒の活動を重視して理解の徹底を図る。

(四) 地域素材の教材化を積極的に促進し、生徒の興味関心を喚起し意欲を高める。

(五) 「郷土教育の手引」を活用し、身近な地域の歴史・文化についての理解を深める活動を組織する。

 

二 主体的な学習や課題解決的な学習の充実を図るために、指導過程や学習形態、資料活用など指導方法の工夫に努める

 

(一) 自らの課題を明確にして調査、観察のできる主体的な学習の機会や方法を積極的に導入し、意欲的で協力的な学習態度を育成する。

(二) 課題解決学習を計画的に組織し、「課題追究の仕方」の指導を充実する。

○「学習手引」の活用により、「課題設定」「解決計画」「課題解決」「整理とまとめ」の各段階の学習の仕方を身につけさせる。

○生徒の好奇心を喚起するために、絵、写真などの資料の提示を工夫する。

○生徒自らの課題を明確にし、その追究のための「学習計画」を作成させる。

○生徒に個の能力に応じて「調べる活動」をさせ、自分の考えを持たせる工夫をする。

○調べたり、討論したりするための学習形態の工夫をし、課題追究の質を高める。

(三) 課題解決のために中心資料の活用について工夫し、資料の読み取り、課題解決への生かし方などについてていねいに指導する。

(四) 発問内容の検討を十分行い、その機会を適切に設定するとともに、個に即して理解力、思考力を育成する。

(五) 構造的でわかりやすい板書を工夫し、生徒のノート記述との関連を図る。

 

三 指導と評価の一体化を図り、個に即した確かな理解と定着に努める

 

(一) 各分野、一単位時間の目標の分析研究を行い、形成的評価のための目標を明確にする。

(二) 評価の場、その具体的な手段を明確にして、確実に評価できるように

 

 

 


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