教育福島0137号(1989年(H01)02月)-024page

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する。

(三) 個に即して誤答やつまづきをチェックし、適切なフィードバックを行い、理解を徹底させる。

(四) 学習内容についてのまとめのさせ方を工夫し、自己評価の機能を生かして定着を図る。‘

(五) 板書事項を活用して、整理テストの実施、個性を生かしたノート整理感想反省の記述などを行い、終末の学習活動の強化を図る。

 

数学

 

基礎約な知識、技能を確かに身につけさせ、数学的な考え方を育成するために、次の点に努力する。

 

一 各領域の関連を考慮し、生徒の実態に即した指導計画に改善する

 

(一) 指導内容の関連や発展を的確に把握し、重点化を図り基礎的・基本的な内容が確かに身につくような計画にする。

(二) 諸検査や実態調査等により、生徒の実態を的確に把握し、指導の反省を生かした適切な計画に改善する。

(三) 基本的な概念や原理・法則の理解と技能の習熟に重点をおくようにする。

 

二 教材の精選と指導の重点化を図り、授業の充実に努める

 

(一) 指導のねらいと内容を的確に把握し、基礎的・基本的な内容の指導に当たっては、十分時間をかけて、全ての生徒に定着するように努める。

(二) 「数と式」では、授業内容を重点化し、基礎・基本の定着を図り、「図形」では、論理的な考察と表現の指導を徹底するようにする。

(三) 「関数」「確率・統計」では、活用できることに重点をおき、具体的な見方、考え方が育成されるようにする。

 

三 基礎的な知識や技能の習得と数学的な考え方の育成に努める

 

(一) 指導過程を工夫し、生徒一人一人を生かしながら基礎的・基本的な内容を繰り返し指導し確実に身につけさせる。

(二) 既有の経験や知識、技能を新しい問題解決の場面に関連づけて活用し発展的な学習が展開できるようにする。

(三) 論理的な思考力や直観力を育成するため、指導過程に有効適切な場を.設定し、継続的、発展的に指導するように努める。

 

四 学習意欲を高め、学習活動が一層効果的に展開できるよう指導法の改著に努める

 

(一) 生徒一人一人に学習のねらいを明確にとらえさせ、個々の考えを十分生かした指導法を工夫する。

(二) 思考過程を工夫しながら、生徒が自力で問題を解決する喜びを味わうことができるよう配慮する。

(三) 学習形態及び学習の場を工夫するとともに効果的に資料を提示したり教育機器等の活用により多様な授業が展開できるようにする。

○ O・H・Pや自作教具等の活用により生徒に興味、関心を持たせる。

○ 必要に応じて、電卓やコンビュータ等を活用し、授業に変化を持たせながら理解を深める。

(四) 生徒一人一人を生かす評価の在り方を工夫し、個々の生徒の学習の成果の診断や治療に当たる。

○ 個々の生徒の誤答やつまずきをチェックし、フィードバックを適切に行う。

○ 授業の目標分析を行い、形成的評価の具体的な項目を設定し授業の改善に努める。

 

理科

 

観察・実験などを通して、自然の事物・現象についての理解を深め、自然と人間とのかかわりについての認識を深めるため、次の点に努力する。

 

一 観察・実験を一層重視し、学習指導が知識の伝達だけに偏らないようにする

 

(一) 基礎的・基本的事項を系統的にとらえ、生徒、学校及び地域の実態に応じて学習内容の重点化と教材の精選を図り、ゆとりある充実した学習活動ができるようにする。

(二) 観察・実験や自然を調べる活動を適切に位置づけ、それらの活動を通して、自然を探究する方法が習得できるようにする。

(三) 主体的な探究活動を通して、生徒自らが新たな知識体系を獲得していく方法が習得できるようにする。

(四) 理科学習の安全に留意し、事故防止に万全を期する。

 

二 自然を探究する能カや態度を育てる指導法の改善に努める

 

(一) 身近な自然の事物・現象や日常生活とのかかわりを重視して、生徒の興味・関心を喚起するよう配慮する。

(二) 自ら問題を見出し、意欲的に解決に取り組むための動機づけを工夫する。

(三) 問題の理解、仮説、方法、観察・実験、結果の考察などの探究活動を主体的に取り組ませ、問題解決的な学習が展開できるようにする。

(四) 生徒の能力、興味、関心、学習スタイルなどに個人差があることを考

 

 

 


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