教育福島0137号(1989年(H01)02月)-025page

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慮して、学習活動や観察・実験をいくつか準備することにより一斉指導を改善する。

 

三 自然の事象に関する規則性をとらえ、科学的な見方・考え方の育成に努める

 

(一) 科学的な見方・考え方を発達段階に応じて身につくように適切な事象提示を工夫する。

(二) 既有経験や知識と関連づけて、事象を判断したり説明したりする活動の場を設定する。

(三) 多様な考えや方法があることを理解し、情報、意見を交換する学習の仕方を訓練する。

 

四 学習のまとめや評価を適切に行い、基礎的・基本的事項の確かな定着を図る

 

(一) 授業のまとめを必ず行い、学習内容の確実な定着を図る。

(二) 形成的評価の場、方法、手だてを明確にして行い、生徒一人一人に対して的確な指導が進められるようにする。

(三) 生徒一人一人の習得の程度やつまずきの状況を把握し、追指導や再実験をするなど配慮する。

(四) 練習や生徒の活動の時間を確保し、基礎的・基本的事項が確実に身につくようにする。

 

音楽

 

豊かな音楽活動を通して、生徒の音楽的感性を培い、音楽を愛好する心情を育成するため、次の点に努力する。

 

一 音楽的諸能力を育てる指導が効果的に展開されるよう、指導計画を改善する

 

(一) 題材の設定に当たっては、「主題による題材」を中核としながら、系統的・発展的な指導が継続して行われるよう計画し、個々の題材について具体的な目標を設定する。

(二) 表現と鑑賞との関連ある活動を通して、基礎的・基本的諸能力が確かに身につくよう、指導内容の精選、重点化を図り、ゆとりある学習が展開されるようにする。

(三) 生徒が生き生きと主体的に学習に取り組むことができるよう、生徒の興味・関心や小学校との関連に配慮した教材の選択、構成に努める。

(四) 授業の反省と評価を指導計画の改善に役立てるようにする。

 

二 生徒が進んで音楽活動に取り組めるよう、指導法の改善に努める

 

(一) 一人一人の実態を観察や諸調査によって的確に把握し、生徒が成就感を味わいながら活動する過程で、豊かな音楽的感性が培われるよう、指導の在り方を工夫する。

(二) 生徒の主体的な活動を促進するため、グループ活動などを通して生徒自ら音楽の美しさを追求する態度が育つよう、指導の工夫に努める。

(三) 創造的な自己表現活動の活発化を図るため、即興表現などを取り入れ楽しく活動する中で必要な知識や技能が身につくよう工夫する。

(四) 指導と評価の一体化を図り、個を生かす授業の展開に努める。

 

三 「日本の音楽」の指導を充実する

 

(一) 「日本の音楽」の特質や独特の味わいを感得させ、豊かな音楽観を培うことができるよう、適切な題材の設定に努め、指導法を工夫する。

(二) 郷土の音楽の指導では、指導のねらいを明確にし、地域素材を積極的に教材化して、生徒に親しみを持たせながら指導を進めるよう配慮する。

 

〈選択〉

 

(一) 音楽を一層深く追求するための創意ある指導計画を作成し、具体的な指導目標、内容を設定する。

(二) より質の高い音楽を学習する喜びを味わわせるよう、教材の選択や指導法を工夫する。

 

美術

 

造形的な創造活動を通して、表現と鑑賞の調和のとれた系統的な指導ができるよう、次の点に努力する。

 

一 主体的な学習活動が展開できるよう指導計画の改善・充実に努める

 

(一) 各学年の目標、内容を的確に押さえるとともに、指導内容の系統性と関連性を踏まえ、基礎的・基本的事項を指導計画に位置づける。

(二) 題材の設定に当たっては、指導分野に偏りがないように配慮し、意欲的に造形活動に取り組めるよう地域の素材や開発に努める。

(三) 材料・用具及び技法に関しては、系統的・発展的に指導できるよう指導計画に位置づける。

(四) 鑑賞の対象となる資料の内容や範囲については、偏りや広がり過ぎのないように配慮するとともに、鑑賞の時間を明確に位置づけて計画する。

(五) 学習指導の計画・実施・結果を総合的・継続的に評価し、創意を生かした指導計画への改善を図る。

 

二 造形的な創造活動の喜びを味わわせる授業の展開に努める

 

(一) 一人一人が明確に表現主題を持っ

 

 

 


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