教育福島0137号(1989年(H01)02月)-033page
一 基礎的・基本的事項の徹底を図る
農業の各分野における基礎的・基本的な知識と技術を習得させるとともに、より発展的な教育内容及び指導法の改善に努める。
二 実験実習の充実強化を図る
農業学習に対する興味・関心、学習意欲を高め、問題解決の能力を伸ばし、自己の学習能力を育てるために実際的・体験的学習の充実を図る。
(一) 生徒の学習段階に応じた教材を選定し、配列を工夫する。
(二) 実験・実習と座学の関連を図る。
(三) 問題を解決する体験の機会を提供し、プロジェクト学習法を一層推進する。
三 学校一切の改善充実を図る
農業学習の場としての、性格や位置付けを明確化し、その機能を十分発揮できるよう改善充実に努める。
四 学校農事クラブ活動の充実強化を図る
学校農業クラブ活動を通して、生徒の学習意欲を喚起し、農業教育を推進させる原動力として、指導の強化を図る。
五 指導カの向上を図る
専門教科について、常により高い知.識、技術の習得を図るため、次のような研修の推進充実を図る。
(一) 科学技術の進歩に対応しうる産業技術の研修に努める。
(二) 授業研究等の現職教育の強化推進に努める。
水産
新しい海洋秩序や、海洋利用の動向により、水産業は新たな対応を求められている。
このような背景を踏まえr、水産業の社会的、経済的な意義や役割を理解させるとともに、高度化、多様化しつつある水産業に対処することのできる応用力を備えた人材養成のため、次のことについて努力する、
一 基礎的・基本的事項を重視する
水産の各分野における基礎的・基本的な知識と技術を習得させ、教育内容の精選集約を図る。
二 体験的学習の充実を図る
(一) 実験・実習などの体験的学習を中核として、指導の充実を図るとともに、プロジェクト学習法の推進に努める。
(二) 海洋実習・乗船実習においては、季節や天候など自然の制約を受けることが多いことから、綿密な計画に基づき、事態に対応できるよう十分配慮するとともに、指導体制の確立に努める。
三 指導カの向上を図る
専門教科・科目について、より高い知識・技術の進歩に対応しうる産業技術の研修に努めるとともに、授業研究等の現職教育の強化推進に努める。
四 職業資格取得の指導の充実強化を図る
各種資格の取得は、生徒に目的意識を持たせ、学習意欲の向上に役立つので、一層の指導の強化を図る。
工業
科学技術の進歩や生徒の多様化に応え、工業教育をより一層魅力あるものとするために、次の諸点について努力する。
一 各学科の教育課程・教育内容の改善充実に努める
(一) 教育課程の編成に当たっては、生徒の実態や進路希望等に応じて科目の新設や選択制・コース制を導入するなど特色ある多様な教育課程の編成に努める。
(二) 産業経済の変化に応える新しい「基礎・基本」の確立を目指すとともに、これを確実に習得させるよう努める。
(三) 問題解決能力、実践力、創造力などを養うため課題解決型学習を教育課程の中に位置付けるとともに学科の特性に応じた職業資格取得の推進に努める。
(四) 専門教育の水準を維持しながら、多様な生徒の個性の伸長を目指した教育内容の精選と構造化に努める。
二 実験・実習の改善充実に努める
(一) 各学科の目標に照らし実験実習の内容の精選とシステム化を図り、実際的、体験的学習を通して応用と創造の望ましい態度を育てる。
(二) 施設設備の整備を行い、その有効利用を図るとともに、一安全教育や公害に関する教育の徹底に努める。
三 工業基礎科目の改善充実に努める
(一) 「工業基礎」は、工業の各分野の基礎的な技術を実習により体験させ興味と関心を高め、広い視野を養うとともに、工業の意義と役割について理解させる。