教育福島0138号(1989年(H01)04月)-023page

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の生き方」がある。今後の人間の生き方として、国際化への対応は避けて通れない。この現実を踏まえ、各LHRでは、国際的な課題(食料・環境・資源等)と、来日している外国青年を活用した交流活動を、どの学年も年に二〜三回は実施することを原則にして進めてきた。外国青年の活用は内容的に次のように変化してきた。

A、(初期)外国青年からオーストラリアの話を聞く。

B、(中期)外国青年とゲーム等をする。

C、(後期)生徒と外国青年とが、互いに郷土を紹介し合う。

ここでは、Cの例について指導案(資料4参照)を掲載し、実践の報告とする。

その他、本校に留学してきたアメリカ人高校生や、ビデオを活用した国際理解のLHRを展開してきた。

2、クラブ活動

外国青年をLHRで活用したのと同じ目的で英語・華道・茶道・折り紙・パソコン・文芸・パズル・書道等のクラブで外国青年の活用を図ってきた。この結果、外国青年との心の隔たりが少なくなり、かつ英会話の中でリスニングの重要性について理解されたことの意義は大きい。

3、生徒会の国際理解委員会活動

国際理解や交流を生徒自身の手で推進させ、国際感覚を身につけさせるために、生徒会に国際理解委員会を設置し、次のような活動を展開した。

(1) 機関紙の発行…国際理解活動の内容を広報するために「国際理解ニュース」を発刊し、全生徒に配付した。六十三年二月に創刊号を出し、六十三年度末までに八号の機関紙を発行している。

(2) 近隣高校に来ている留学生との座談会の開催…白河女子、須賀川女子、学法石川の三校にきている留学生を招へいし、本校の国際理解委員会の生徒と座談会を開催した。座談会の主な内容は次のとおりであり、本校生も積極的に話し合いに応じていた。

・趣味はなにか ・高校生活の違い

・好きな食べ物はなにか、わが国の中で行った所、又は行きたい所

・わが国の社会について

(3) 海外研修報告会の開催…ヨークベニマル財団の主催する高校生の海外研修に本校から生徒一名と引率教員として一名の教諭が参加した。帰国後、希望者を募り、放課後に研修旅行の報告会を生徒会の国際理解委員会が中心となって開催した。参加者は五十名程度であったが、引率者として参加した教員が持参した豊富なスライドを見ながら一時間三十分の報告会をもつことができた。

(4) その他、ロータリークラブの協力により交換留学生として来たベッツイの歓迎会を開催したり、あるいは図書館に設置した「国際理解コーナー」の運営など、積極的に活動した。

4、国際理解のための講演会

国際理解と交流の二つのねらいを達成するために、日本語を話せる外国人および国際社会で活躍している日本人を招へいして講演会を年に三回、計六

 

外国青年を招いてのLHRの授業

外国青年を招いてのLHRの授業

 

資料4 LHRの授業案

 

 

 

 


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