教育福島0138号(1989年(H01)04月)-030page

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ピュータの実践研究校の指定を受けたことは、私自身にとっても、大変意義深いことである。

私が、コンピュータに本格的に取り組むようになったのは、今から六年前の夏休みであった。

当時の校長から、熱っぽく、来たるべき情報化社会における学校教育のあり方についてのお話をうけたまわり、一週間ほど、集中的にコンピュータを操作したことに端を発している。

初めて目にしたBASICに関心を持ち、完全なプログラムでのみ正しく対話できることに興味を覚えた。当時、テスト処理を何とか効率的にできないものかと考えていた矢先であり、コンピュータとの出会いは、まさに時宜を得たものであった。

現在までに、SP表の作成を手始めに、いくつかのプログラムを開発したが、得点処理に係わるプログラムは、実に一年半という長い期間を要している。自分に合ったソフトの開発ということで、CMIの研究を中心に、コンピュータとの対話を進めてきたわけである。

現在は、本校において、コンピュータを扱う仲間が増え、さらに、コンピュータ室も設置され、テスト処理や評定、ワープロを使っての校務処理等に多くの先生方が利用するようになっている。

昨年度から、私は、コンピュータの効果的な授業への活用を図るため、CAIの研究に視点を移し、BASICを使って、シュミレーションを効果的に駆使したショートプログラムを考案している。実験や観測などによる指導は当然必要なことであるが、それに画面を通し、視覚に訴えながら、効果的に授業を進めることは、コンピュータの特性を生かす大きな側面であると考える。また、一単元の授業を構想し、どこでコンピュータの活用を図るかを検討することは、コンピュータのより効果的な活用であり、情報化への対応でもあろうと思われる。

コンピュータとの出会いから六年が過ぎようとしているが、今さらながら当時の校長の先見の明に敬服するとともに、今でも新たな意欲が湧いてくるのは、やろうとする内容が、プログラムを通して具体化され、しかも、完全なプログラムでのみ、正確に機械が対応してくれることに喜びを感じるからかも知れない。そして、プログラムを考えている時に、誰にも邪魔されない自分だけの世界が作れることも要因の一つかも知れない。

今後は、学校教育に教育機器の適切な活用を図ることが期待されている現在、社会の情報化に主体的に対応できる基礎的な資質を養う観点から、情報活用能力や態度の育成をめざし、児童生徒の理解を助け、思考力を鍛え、創造力を発揮できるような授業の改善のための、コンピュータの効果的な活用を、多くの仲間と一緒になって推進していきたいと考えている。

(いわき市立平第一中学校教諭)

 

ふれあい

野崎修司

 

先日、写真同好会のメンバーと花見をした折りに写真歴の話がでた。

 

先日、写真同好会のメンバーと花見をした折りに写真歴の話がでた。

私が写真に興味を持つようになったきっかけは、高校の修学旅行の時に父親のカメラを借りて写したことに始まる。

当時小遣いもあまり無かったので、フィルムの現像だけを写真屋に頼んでプリントは自分ですることにした。現像の道具などもちろんなかったから、化学の先生にお願いして暗室を借りてプリントをした。

写真に本格的にのめり込んだのは、教師になってからのことである。

初任地で百周年記念誌の作成に加わり、資料の接写に困っている時に、接写の道具を貸してくださり、親切に教えてくれたのがS先生の御主人である。その方は、ニコンの百五ミリのレンズを改造してペンタックス用に使うほどの写真マニアであった。

また、当時五十ミリレンズしか覗いたことがなかった私に、高価な百五ミリレンズを貸してくださったのである。望遠レンズを通して飛び込んでくる世界は感動の連続である。今までにない世界がファインダーの中に広がったのである。夢中になってシャッターを押したものである。

こんな体験から益々写真に対する興味が膨らんだのである。人とのふれ合いの大切さを感じたのもこの時である。

H小の時出会ったK先生は、児童の授業風景や風物・自然それに教材用の写真等幅広く撮影をしていた方である。

私がクローズアップ撮影に興味を持ったのは、先生の花の写真を見せてもらってからである。自分がいくら努力をしても撮れなかった世界がそこにあったのである。、

さっそくマクロレンズを購入することにした。購入に当たっては五十五ミリを薦められたが、百五ミリの画角が忘れられず、迷った末に百五ミリマクロを購入した。

植物や昆虫の撮影に熱中するようになったのはK先生のお陰であり、自然の事物を撮影することのむずかしさをいやという程思い知らされたものだった。

K先生からは、この他グループ撮影

 

 

 


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