教育福島0139号(1989年(H01)06月)-020page

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「地域伝承遊び」などを年四回実施し、また、土曜日の朝には「緑の日の活動」を実施してきた。

1) 地域伝承遊びの実践例

上学年生が下学年生を迎えに行くことから始まり、一時間の活動の中でも面倒を見たり、教えてもらったりして仲よく活動する姿が見られた、六年生が、作る物の参考作品を準備したり製作が容易になるように、便利な道具を用意してきて、下級生の製作を手伝う姿も見られた。

2) 反省

グループ内にいたわり合い、協力し合う心、尊敬する気持ちが行き交い、下級生が上級生と遊ぶことによって子どもたちは想像以上の喜びを味わっていた。このことは学級や学年の枠を越えて、オアシスの実践の場で異学年間のふれあいをもっことが、青操教育に大きく役立っていたことをものがたっている。

3) 児童会活動

生徒指導部から提示される月毎の重点オアシス運動と関連させて、児童会としても「オアシス運動」を展開した。

この活動を進めるに当たっては、生徒指導部で実施する活動の計画に基づき、児童会として取り組める内容を次のようにしぼって活動してきた。

○ポスターでの呼びかけ

○「あいさつ運動週間」を設ける。

○「親切賞」の表彰を集会で行う。

○奉仕作業

1) 反省

すすんで仕事をする子どもの姿や遠くからでも元気よく、あいさつできる子どもの姿が増えてきていることから、この運動の進展を見ることができる。

 

五 研究の成果と今後の課題

(一) 研究の成果

昭和六十二年・六十三年度の二か年間、福島市教育委員会研究指定を受け、研究主題に沿って全職員が共通理解のもとに、研究実践を進めてきたことによって、生徒指導に対する理解と意識の高揚が図られた。

児童たちの日常生活行動も、思いやりの心に支えられた主体的な行動が多く見られるようになり、本校の合い言葉「オアシスの輪を広げよう」は児童一人一人の中に定着しつつあると言うことができる。

(二)今後の課題

(1) 研究方法として、一年次は形から、

二年次は一人一人の児童の内面へのかかわりを深め、個に応じた援助・指導を積み重ねることに努力してきたが、この試みはまだ緒に就いたばかりであり、今後も確かな研究、実践をしていく必要がある。

(2) 学校内にとどまらず、どんな場でも、どんな機会にでも応用できる生きたオアシス活動にしていく必要がある。

(3) 児童一人一人を温かく見守り、個を高める援助・指導を可能とする教師自身の研修を充実していく必要がある。

(4) 家庭への働きかけの面では学級・学年だより等によって一応の成果を上げてはいるが、健全な児童を育成するためには、地域、家庭そして学校の三者一体となった連携を更に強め、「オアシス運動」を一層推進していく必要がある。

 

資料2 「なかよし集会」の活動の過程

集会名「みんなともだち」


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