教育福島0139号(1989年(H01)06月)-036page

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キャンプ場において研修を行った。

2) ホームルーム運営委員の研修

昭和六十三年五月に一年生の運営委員を集め、運営委員の仕事について研修会を開いた。

(3) 研究の成果と今後の課題

これらの研修は、リーダー育成の試みとしては一応の成果があったが、運営委員や学級委員の活動としては、所期の目的を達成するには至らなかった。準備に要する検討期間に余裕がなく、計画にも不備な面があった点が原因であるが、次年度からはさらに綿密な立案がなされるべきであろう。

また学級担任が学級委員やホームルーム運営委員に活動の場を現在より、も多く与え、自主的な活動を育成する必要がある。

 

3 進路意識を高揚する工夫

(1) 研究の見通し

ホームルーム指導の中で、学習と進路に関する領域を取り上げ、ホームルームと進路指導部の連携を深めることによって、生徒一人一人とクラス全体の進路意識を高めることを研究のねらいとする。

(2) 研究方法

1) 進路だより・学年通信の発行

クラス担任による進路指導に加えて、進路指導部で発行する進路だより(資料)や第一学年で毎号発行している学年通信(資料4)を生徒や父兄の啓蒙のため活用する。

2) 進路カードの利用

進路カードを新規に作成し、生徒自身が記入し、成績の推移をみて反省したりできる身近な資料として、また教育相談にも利用する。

3) 研究の成果と今後の課題

進路や学習について不安を持ちながら、それをどのように解決するか分からない者が多いという本校生に対して、適正な進路指導を行うための一助としてホームルーム資料を整備してきた。進路だよりや学年通信も軌道に乗り、また、コンピュLタの導入で進路相談カードの利用価値が高まった。

今後はこのカードや資料を実際の個別指導にどのように活用するか研究を深め、生徒の自己実現の意欲を喚起することが課題となる。

 

(二) 魅力ある学校行事の設定

(1) 修学旅行の実施内容の工夫

1) 研究の見通し

修学旅行については、研究指定を受ける以前から校内で研究しており、一昨年には修学旅行検討委員会から提言も出されている。したがって、今回の研究はその提言に沿う実践であり、主として修学旅行を実施するにあたっての生活一生徒一指導や家庭との連携のしかたを研究する。

2) 研究方法

○ 父兄への意識調査の実施

計画案作成の参考にするために実施した結果、現在の旅行形態での継続を望む父兄が多いことがわかった。

○ 目的地の選定

六十三年度は北海道方面、平成元年度は関西に決定している。

○ 行動形態

六十三年度は全行程を三グループで別行動し、三泊とも分宿する。

○ 事前学習及び事前指導の実施

見学地に関する事前学習を行い、旅行中の生活全般については事前指導を行った。

○ 家庭との緊密な連携

父兄会を開催して、修学旅行の趣旨や行程、学校の指導方針を説明し、協力を求めた。

3) 研究の成果と今後の課題

意識調査や事前指導の結果、生徒や保護者の修学旅行への姿勢に変容が見られた。それは参加生徒の意識の高まりによる服装や旅行中の生活行動の改善に端的に認めることができた。特に、見学地の全行程を三グループに分割して実施したことは、集団行動の迅速化や生徒の掌握という点では大きな効果をあげた。また、生徒・父兄対象のアンケート調査が実施され、生徒の要望や父兄の意見が計画に反映されたのは効果的であった。

(2) 特別活動への積極的な参加

1)研究の見通し

生徒が望ましい人間関係をつくり、主体的な行動力や創造力を高める場として特別活動の活生化を図る。

体育祭と球技大会を開催する際して、

 

資料3 「進路だより」の主な内容

資料4 「学年通信」の主な内容

資料4 「学年通信」の主な内容

 

 

 

 


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