教育福島0140号(1989年(H01)07月)-039page

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資料 1 指導過程

とにより考察することの苦手な生徒も、熱心に自分たちの思考を働かせていた。

イオンのモデルカードの操作を取り入れることにより考察することの苦手な生徒も、熱心に自分たちの思考を働かせていた。

(3) 学習スタイルの同じ生徒でグループを作り、実験させ、操作活動を選めさせたので、自分たちのペースでさかんに情報交換をしながら、積極的に課題解決を行っていた。

(4) Dタイプの生徒に対して、教師による説明の機会が多く設けられたので、科学的思考の苦手な生徒でも納得しながら進めていた。

 

五、研究の結果

理科の授業についてのアンケートによる生徒の学習意欲の変容は、別表のとおりである。(資料2)

 

六、研究のまとめ

1 研究の成果

(1) 指導の個別化を図った自由進度別学習によって、すべての生徒に一連の探究活動の方法を習得させ、自己探究力の基礎を身につけさせることができた。更に、生徒の興味、関心や適性を考えた課題設定学習によって、今まで培われてきた自己探究力を更に伸ばすことができた。

(2) 生徒一人一人に、課題設定、課題解決の見通し、及び課題追究までの場を保障するとともに、生徒にとつて必要感のある学習材を準備したので、一連の探究活動が進むにつれ、自力で学習課題を解決していこうとする意欲が向上してきた。

 

資料2 学習意欲の変容調査の結果

生徒の長所が生かされ、更に、お互いの考えやひらめきが集団の中で認められ、

(3) 課題を追究していく中で、生徒の長所が生かされ、更に、お互いの考えやひらめきが集団の中で認められ、

向上しようと努力する態度が身についてきた。

(4) 自己評価活動を通して自分の学び方を振り返り、自己修正しながら、より高い目標に向かって学習するようになり自己評価能力が、生徒一人一人に身についてきた。

2 今後の課題

(1) 生徒一人一人の実態をより客観的にとらえ、能力や個性を的確に伸ばす指導方法を確立していく必要がある。

(2) 情意面の目標分析と評価を生かした授業設計を行い、情意目標を生か

 

 

 


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