教育福島0140号(1989年(H01)07月)-040page

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す学習活動を組み入れる実践を積み重ねていく必要がある。

(3) 更に、指導の個別化・学習過程における個性化の授業実践を増やし、中学校三年間を見通した段階的な個別化・個性化教育を推し進めていく必要がある。

 

課題意識をもち、主体的に取り組む子供を育てる指導法の改善

 

−算数科−

 

塙町立笹原小学校(団体)

 

一、主題設定の理由

臨教審の四つの提言を受けて、算数科教育においても、知識・技能の習熟や訓練だけでなぐ、算数科学習に対して前向きの姿勢、即ち、自ら課題意識を持ち、自ら解決する能力と態度を重視していかなければならない。

そこで、本校では、こうした今日的課題に対し、毎日の授業の中で、児童一人一人に自ら課題をはっきりと見極めさせ、児童に算数のわかる喜び、学ぶ楽しさを教え、児童の考える力を伸ばす手だてを追求することにした。

 

二、めざす児童の姿

本校では、め、ざす算数教育の重点を「児童の数学的考え方を伸ばし、物事を筋道たてて考えたり、創造的にとらえたりできる能力と態度を育てる」として研究を推進することにした。

従って、知識、技能の習得だけでなく、自分からすすんで問題に立ち向かい、問題を解決していく過程で、操作的活動をとり入れ、多様な考え方を生み出し、筋道をたてて処理できる子どもを育成したいと考えた。

 

三、研究の見通し(仮説)

1 児童の興味・関心を大事にして、学習課題を設定し、提示の仕方を工夫していけば、課題意識が高まり、児童一人一人が主体的に学習に取り組むことができるであろう。

2 操作的活動を通して、解決する手だてや方法を工夫していけば、児童一人一人の数学的思考の多様化を図ることができるであろう。

3 教師の発問を精選工夫していけば児童一人一人の数学的思考をより深めることができるであろう。

4 形成的評価と児童の自己評価を工夫していけば、自己評価力を高めることができるであろう。

 

四、研究の視点

1 学習課題設定と提示の工夫

2 指導過程の改善と操作的活動の効果的な位置づけ

3 発問の工夫と児童の反応

 

授業実践例 1

〈時刻と時間〉 −3年−

授業実践例 2

授業実践例 2

〈円と正多角形〉 −5年−

 

 

 

 


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