教育福島0140号(1989年(H01)07月)-041page

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4 形成的評価と自己評価の適切な位置づけ

 

五、研究の実践

1 学習課題設定と提示の工夫

児童の興味・関心のある課題を提示するとともに、思考を高める発問を工夫して、一人一人の児童が意欲的に学習に取り組めるようにする。(授業実践例1参照)

2 操作的活動の効果的な位置づけ

数学的な考え方を練り上げるために操作的活動を指導過程に効果的に位置づける。(授業実践例2参照)

3 発問の工夫と児童の反応

(1) 発問の意図を明確にする。

(2) 発問の内容はより具体的にする。

(3) 主発問と補助発問を指導過程の中に明確に位置づける。(授業実践例3参照)

4 形成的評価と自己評価の位置づけ

指導過程の中に形成的評価、自己評価、豆テストを取り入れ、一人一人が意欲的に課題に立ち向かい自力解決できるようにする。(実践例4参照)

 

六、成果と課題

1 成果

(1) 学習内容を的確にとらえ、児童の実態を考慮し、課題設定と提示の工夫をした結果、課題意識が高まり、主体的に取り組む姿勢がみられるようになってきた。

(2) 操作的活動を効果的に位置づけることによって、意欲的に学習に取り組み、数学的な考え方が深まり、多様な考え方で自力解決が図られるようになってきた。

(3) 発問を精選することによって、発言や話し合いが活発になり、多様な考えを出し合って思考の練り上げができるようになってきた。

(4) 指導過程の中に評価を位置づけることによって、児童のつまずきを早期発見し、治療することや、個別指導に役立てることができた。また児童も自己たしかめをすることにより、自力解決する力が育ってきている。

2 課題

(1) 授業の組織化において、学習形態(一斉・グループ・個別)を工夫し、より効果のあがる指導法の改善に努める。

(2) 自己評価、形成的評価の効果的な位置づけやその活用に努力する。

実践例4

実践例4

授業実践例3

授業実践例3

〈かけざん〉−2年−

 

 

 

 


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