教育福島0141号(1989年(H01)09月)-033page

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3) 両校教師間の相互理解を図るため情報交換、学校参観、授業研究会を計画し、実施する。

4) 教師間の人間関係を深めるため、運動会実施後、全体協議会を企画する。

5) 交流教育推進機関紙「なかま」の発行や、PTA会報への記事掲載など広報啓発活動を活発に行う。

6) 交流行事の実践に際しては、計画の段階から、両校担当者で話し合い共通理解のもとに推進する。

7) 行事のみの交流にとどまらず、教科学習面でも交流が図れるよう内容や方法を検討する。

 

(5) 実践例1 交流春の遠足

春の遠足は、学年交流の形で、秋の絵をかく会と同様に、昼食を共にでき長時間にわたる交流ができるため、子どもたちの最も楽しみにしている交流行事の一つである。

本校では、三年生までは、学年別に目的地を決め、歩いて往復する遠足である。四年生以上は、本校独自の「草野OLラリー」と名づけた「たてわり方式」によるグループ活動の遠足を実施している。

OLラリーとは、オリエンテーリングとウォークラリーとを組み合わせた方法で、走らないで、仲よく、まとまって行動し、協力しながら時間内に目的地に到着するゲームである。この行事には絹谷分校四年生も参加している。

1) ねらい

ア、遠距離を歩行し、未知の地形やポイントの課題を解決することにより、体力を鍛えるとともに勇気と決断力とを養う。

イ、他学級、他学年、他校の友だちとグループを作り、活動を共にすることにより、協力の大切さと助け合い、信頼し合う心を培う。(交流のねらい)

ウ、OLラリーをしながら目的地に到着する活動を通して、地図の読み方や社会知識を深めさせる。

(2) 参加者

草野小 三百四十名・絹谷分校 四名

聾学校平分校 二名

(3) 班編成

男子 三十三  女子 二十六班

計五十九班一(一班五〜六名で編成)

4) 実施方法(省略)

5) 実践の反省から

この交流遠足は、今年で七年目を数えるが、子どもたちにも好評の交流活動の一つである。

ア、毎年、石森山フラワーセンターが目的地のため、コースの検討や問題作成などに、新しいアイディアを取り入れるようにしている。

イ、教師の配置が適切に行われ、今年も無事故で終了することができた。

ウ、四月下旬の、しかも三校合同による活動のため、事前の準備、打ち合わせの時間などを適切にできるよう改善していきたい。

工、聾学校児童との交流については、グループ活動が円滑に行われ、所期の目的は達成できた。

オ、聾学校の児童数が少ないので、できるだけ多くの児童との交流が図れるよう、自由交歓など工夫していきたい。

カ、児童の作文から(抜粋)

 

表1 交流教育の構想

表1 交流教育の構想

 

仲よくポイントをさがす(OLラリー)

 

 

 

 


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