教育福島0141号(1989年(H01)09月)-034page
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千春さんとの遠足
四年 西山孝子
(前文略)
第四ポイントでの休けいが終わって、また歩き出しました。
ポイントにいたろう学校の先生が、「タカちゃん、昼ごはんが終わったら、千春さんの補聴器聞かせてもらいなさいね。すごく聞こえるからね」といいました。
先生は、千春さんにも、「あとでタカちゃんにほちょうきかしてあげなさいね」といいました。
千春さんは、首で(ウン)といいました。
フラワーセンターに着いて、ゴール係の先生に報告した後で、先生の話を聞き、お昼を食べました。
千春さんと同じグループでしたので、「お、い、し、い、ね。」とゆっくり言ったら、「うん。」と答えてくれました。とてもうれしかったです。
千春さんの補聴器は、ものすごい音が入ってきます。ちょっとかけただけで、頭がいたくなるほど「ガーガー」ひびきます。
よくこんなものをいつも耳にかけて平気なんだろうと思いました。それでも、千春さんは、私たちの話は、わからないんだそうです。私は、かわいそうだと思いました。
昼休みに、かいだんを登って馬とびをしました。千春さんといっしょにやりました。千春さんは、とてもうまかったです。
耳が不自由でも、元気でがんばる千春さんを、とてもえらいと思いました。
そして、私も千春さんに負けずにがんばろうと思いました。
(以下略)
(7) 実践例2 交流子ども秋祭り
学校創意の時間を利用して行われる「草野子ども秋まつり」は、聾学校と本校教師が、計画と諸準備、実施と反省と、チームティーチングにより取り組んでいる交流行事である。
1) ねらい
ア、全校児童集会として、全員参加の喜びをもたせ、連帯感を高める。
イ、聾学校の友だちといっしょに、秋まつりの準備をして楽しい集会をする。
2) 期日・時間・場所一略)
3) 参加者
草野小・絹谷分校・聾学校平分校児童と草野小PTA。
4) 内容と方法
ア、四年以上の児童代表による実行委員会を組織し、計画運営に当たる。
イ、学年ごとに出し物を決め、協力して準備し発表する。聾学校の友だちを入れ、楽しい集会をする。絹谷分校の友だちは単独で発表する。
ウ、全員で、楽しい歌を歌い、「いわきおどり」を踊って集会を盛り上げる。
5) 各係 (略)
6) 日程 (略)
7) プログラム
ア、事前活動〈会場作成・交流学級へ編入・集合予告・移動・整列〉
イ、プロローグ =まつりばやし=
〈序曲・開会のことば(聾学校児童代表)・合唱「まっかな秋」〉
ウ、収穫の宴 =みのり=
〈一部二部に分け学年ごとの発表〉
エ、エピローグ =よろこび=
〈花火打ち上げ・いわきおどり乱舞・合唱「もみじ」・閉会のことば・フィナーレ・退場〉
オ、事後活動 〈移動・整理・退場・反省と自由交流〉
8) 実践の反省
「第七回 秋!フェスティバル88交流草野子供秋まつり」は、好天の秋晴れの下で盛大に実施され、交流を深め合った。父母の参加者が約二百名、幼稚園児、保育所園児も百名をこえ、草野小学校の校庭は時ならぬにぎわいをみせ、二時間の学習は「アッ」という間に過ぎてしまった。
ア、各学年とも帽子、衣装などに工夫が見られ、自分たちで作り上げる喜びにあふれていた。演出についてはもう少し工夫していきたい。
イ、聾学校児童代表による開会のことばは、とても、感動的であり好評であった。今後は、聾学校の児童代表を実行委員会のメンバーに加えるなど、改善していきたい。
ウ、計画、準備時間がかかりすぎたきらいが見られたので、内容を精選したり、両校の教師間の連携を密にして指導に当たるようにするなど改善していきたい。
三、おわりに
九年間の交流が継続的に実施され、大きな成果をあげてきたと自負しているところである。その要因の一つに、交流活動が両校の教育課程に、無理のない程度で適切に位置付けられていた
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カを合わせて、みんなで作った豊年山車を引く
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