教育福島0141号(1989年(H01)09月)-038page
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福島県教育委員会
−子どもたちに充実した日々を−
活発に意見を交換
県中地区教育広聴会
平成元年度第一回の教育広聴会が、八月二十五日囹に、大内忠昭県教育長をはじめとする関係者の出席のもと、郡山市の郡山会館で開かれました。
今回のテーマは「子どもたち一人一人の個性に応じた教育の充実と、学カの向上のために」。大内県教育長のあいさつの後、藤原総務課長の司会でこのテーマに基づいた意見の発表が行われました。県中地区の小・中・高・養護の各学校の教員及び各界を代表する九名の方々は、子どもたちの生活を充実させるための意見や提言を発表しました。休憩の後に意見交換に移り、ここでは、県教育長や教育庁関係者、県中地区の教育関係代表者の方々も加わって広範にわたる意見の交換がなされました。
また、今回初めて一般傍聴者を募集しましたが、応募した十八名の方々も終始熱心に話に耳を傾けていました。
意見発表と意見交換の概要は次のとおりです。
(以下文責・総務課広報係、敬称略)
意見発表
○北條スミ子(柴宮小学校教諭)
−一人一人を生かし、自ら学ぶ意欲を高めることについて−
・本校では、一人一人の子どもが生き生きと学ぶ授業の創造を目指して研究を続けている。自ら学ぶ意欲を高めるために、知的好奇心を駆りたてる動機づけ、実物に触れ体験する学習、成就感・満足感を得させるための援助、認め合い励まし合う雰囲気の醸成、以上の点を工夫している。合わせて、基礎・基本の定着、基本的生活習慣の確立にも努めている。○藤田久夫一須賀川市立第(中学校教諭)
−学校における学カ向上対策−
・本校での三年に及ぶ研究や日々の経験から、学力向上対策として、教師が明確な学力観を持って同一歩調で実践すること、一人一人に心を配りながら基礎・基本の定着と自己教育力の育成を目指す授業への改善を図ることが有効であると言える。また、学校が今後とも努力すべきこととしては、学校・家庭・地域社会の連携に基づく役割の明確化、地域の教育力の導入、研究体制の維持などがあげられる。
○菅野 誠(安積高等学校教諭)
−一人一人を生かすことについて−
・生徒の個性は彼らが自主的に活動する場で発揮され、教師の役割は一人一人の個性の発揮に心を配り刺激を与えることにある。生徒に活動の場を与えて見守ることが必要であり、合わせて、生徒に対する管理を緩めることや、幼い時から自分の生き方について考えさせるような家庭教育の在り方が求められている。
○冨田ヤイ(須賀川養護学校教諭)
−身障害児教育の目ざすもの・・・・・・病弱教育の立場から−
・近年、養護教育の場で登校拒否の子どもを預かることが多くなった。この問題の改善のためには専任教員
県教育庁総務課長に
藤原誠氏
清木孝悦氏の文部省教育助成局地方課課長補佐就任に伴い、後任の県教育庁総務課長に八月十六日付で藤原誠氏(写真)が就任しました。
藤原新総務課長は、東京都出身で東大法学部卒業、現在三十二歳。主な経歴は次のとおりです。
・昭和六十一年七月 文部省大臣官房総務課審議班審議第三係長
・昭和六十三年五月 文部省学術国際局国際企画専門職員(フランスにおいて研修)一
・平成元年八月 文部省学術国際局国際企画課課長補佐
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子どもを生かす教育の在り方を話し合った広聴会
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