教育福島0142号(1989年(H01)10月)-046page

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レポート 学校から

 

特色ある学校づくり

−県立学校(高校・聾・養護学校)−

−県立学校(高校・聾・養護学校)−

 

伝統太鼓の継承に取り組む

 

−魅力ある学校づくり推進事業−

 

県立梁瞬高等学校

 

梁川高等学校では、平成元年度から三か年にわたって実施される「創造性豊かな魅力ある学校づくり推進事業」の中で豊かな心を育成する芸術文化の振興、伝統芸術の継承に取り組むことになった。

梁川町は古来、先人によって数多くの伝統芸術文化が伝えられ保存されてきた。梁川高等学校は、これらの中から、「伝統太鼓の継承」に取り組むことにした。

去る七月八日(土)午前十時三十五分から、全校生徒に伝統太鼓を理解させるための鑑賞会を開催した。開会にあたって保存会会長から、この地方の太鼓には五百年以上の伝統の継承があることなど貴重な講話をいただいた。

この日出演をお願いしたのは、根本地区の根本太鼓、東大枝地区の大條太鼓、梁川町権限太鼓の三伝統太鼓。さらに賛助出演として、福島農蚕高等学校等の飯坂太鼓クラブの生徒たちによる発表があり、会は成り上がった。

雄壮な太鼓の響き、軽快なバチさばきと快いリズム、生徒たちはいつしか酔いしれ、自然に体を動かし始める。

伝統太鼓保存会の軽快なバチさばきに聞き入る梁高生

伝統太鼓保存会の軽快なバチさばきに聞き入る梁高生

 

演ずる者と観る者とが一体となり、伝統文化を受け継いでいこうとする思いが自然に湧き上がってぐるようだ。

梁川高等学校では、いよいよ二学期から本格的に伝統太鼓の練習に入る予定である。

 

職業教育の活性化を図る

 

−外部講師の活用・連携型学習−

 

県立喜多方工業高等掌校

 

先端技術等に直接携わっている方から、生徒が生きた社会情報を得て、「仕事への魅力・興味」を肌で感じることができたら、学習意欲が高まり、専門を生かした進学・就職のために役立てられると考え、次のことをねらいとして、昭和六十三年度「外部講師の活用」を導入した。

陳徳◆さん(中国公路科学研究所・高級工程師)から生きた情報を学ぶ

陳徳◆さん(中国公路科学研究所・高級工程師)から生きた情報を学ぶ

会津高等技術専門校との「連携学習」

会津高等技術専門校との「連携学習」

 

1)生徒一人一人に進路について、考えさせる機会を多く与え、目的意識・勤労意欲を高める。2)学校における学習内容が実社会の生活に役立つものであることを理解させる。3)毎日を真剣に生活することを自覚させる。

この取り組みは、昭和六十三年度から、県教育委員会の職業教育活性化のための新規事業」として位置づけられることになった。

また、本校では、教師と生徒が専修学校へ出かけて学習する「連携型学習」を実設している。この学習は、専修学校が本校生のために特別な講座を用意しているもので、生徒は意欲的に取り組んでいる。

これら二つの取り組みにより、1)学科の学習の意義や役割が理解され、学

 

 

 


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