教育福島0142号(1989年(H01)10月)-047page

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習に誇りを持てるようになった。2)就職に臨む立場と心構えがわかり、落ちついた学習態度が見られるようになった。3)新規採用後の離職率が減少した。

以上は土木科の取り組みであるが、機械・電気・電子・工業化学科においても実践され成果を上げつつある。

今後改善を加えながら、よりよい実践ができるよう取り組みたい。

 

共に助け合い励ましながら

 

県立聾学校

 

近年、小・中学校と特殊教育諸学校との交流教育が盛んになり、多くの学校で体験されるようになってきていることは誠に喜ばしいことです。

本校の交流教育は、十数年前の昭和五十一年に近隣の郡山市立大槻小学校とソフトボールの親善試合や学習発表会の相互招待をしたことに始まり、以来今日に至っています。その間、昭和五十五年には、県指定の養護教育交流推進事業実施校として、更に、昭和六十・六十一年度の二か年間は、文部省指定の心身障害児理解推進の協力校となり郡山市立大槻小学校と交流を深めてきました。また、昭和六十二年度には‘第二回目の養護教育交流推進事業として、県の指定を受け、郡山市立片平小学校との交歓会、同市立喜久田中学校との合同野外活動を行いました。

いずれの学校との交流においても、共に学び育っために、互いに助け合い励まし合いながら活動する楽しさや、強く生きる力を追求しながら交流を実践してきました。なお、六年前からは、交流を一歩深め、教育課程に位置づけられたクラブ活動の時間に、大槻小学校を訪ね、各種クラブで交流を行ってきています。その他「七夕音楽祭」・「槻の木祭」等の招待交流も毎年続けています。

障害を待つ子供たちをいつも温かく迎え、交流を実践指導してくださる大槻小学校の諸先生方と児童の皆さんに心から感謝しています。

手芸クラブでの交流

手芸クラブでの交流

昔の遊びクラブではおしくらまんじゅうで交流

昔の遊びクラブではおしくらまんじゅうで交流

 

交流活動を取り入れ主体的な学習参加を

 

県立西郷養護学校

 

今年の春の遠足は、小・中学部共にバスで宇都宮動物ランドへ行きました。動物や遊園地の乗り物に関して、興味を示すものや関心の示し方などは、どの子どもも同じで、熱中するあまり、新入生もつい知らず集団に溶け込み、楽しい一時を過していました。

運動会は、県の養護教育交流推進事業の指定を受けた西郷村立米小学校、川谷中学校と、以前から交流を行ってきている熊倉小学校の友達にも来てもらおうと連絡をとり、計画しました。

小学校一部)はグランドで、中学校(部)は体育館で行うことにし、予行演習を二回行って本番を迎えました。「地球を探して」の歌に合わせたダンスでは、互いに手を取り合い、観衆の声援と拍手にほおを紅潮させてがんばりました。心温まる励ましの雰囲気に、今後の交流活動の深まりに強い自信を感じました。

また、今年のプール開きは、天候の関係で予定より遅れましたが、水遊びの好きな子どもたちですから、プールは歓声であふれていました。子どもたちは一つ一つの経験を通して自分の世界を広げていきます。そして、活動が自発的なものである場合、その表情は一段と生き生きとしてきます。交流活動では、計画から実施の段階まで実に多くの人々との触れ合いがあり、その中で一緒に活動する喜びを味わうことができます。この喜びが活動への意欲を生み出してもいます。

文流活動の際の生き生きとした姿に接するたびに、子どもたちの自発的な活動を促す学習の場を工夫することの重要性を痛感します。

歓声につつまれたプール開き

歓声につつまれたプール開き

 

 

 


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